滝和也

転生したらスライムだった件の滝和也のレビュー・感想・評価

転生したらスライムだった件(2018年製作のアニメ)
3.9
異世界転生モノ、
なろう系と言うのか
その真骨頂である作品。

何ともホッコリしながらも
生物の弱肉強食の姿も
描いてくる…
ファンタジーの良作。

「転生したらスライムだった件」

後輩の命を助け死んでしまった三十路童貞男が転生した先は魔物、魔族、人間たち全てが生きるファンタジーの世界。しかも…何故か最弱のスライムで…。但しユニークスキル大賢者を持ち、最強最凶の暴風竜ヴェルドラの封印された場所に生まれ落ちた故に…。リムルの名を得たスライムは様々な出会いの中でいつの間にか国を作り上げていく…。

ファンタジーの根幹、出会いと戦いの中に生まれる仲間が増えていくと言う楽しさ、そのたびに小さなゴブリン村だった場所が町、街へと発展していくシムシティ感が楽しい。スライムと言うキャラを巧みに使い、敵との戦いも意外性があり、楽しめる。

各キャラクターとの関わり、シークエンスの始末の仕方が心地よいのがまた、ストーリーを追いたくなる理由。ストレスがない。最初の牙狼族との戦い、ドワーフ王国の顛末、そしてオークロード事件でのオーガやリザードマン、オークとの始末の仕方が納得感があり、リムルのキャラクターと合わせて心地よい。

導くもの、かしずくもの、そして共に歩くものと常にリムルの周りに傑物が現れるストーリーは良く考えられていて面白い。導くものの中ではシズさんの話が中々(T_T)…。またミリムのキャラもありがちながら笑えて楽しい。鬼人となったシュナやシオンとのなんてことはない会話や日々が楽しい。

キャラクターの圧倒的な個性と国ができていく姿がこの作品の強みであり、面白さ。のほほんとした雰囲気とハードになるストーリーの落差がまた刺激的であり、これは良作。クセの強い題名で知ってはいたが…あと回しにしていたのは失敗。心があったかくなります(^o^)
滝和也

滝和也