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転生したらスライムだった件のヒカルのレビュー・感想・評価

転生したらスライムだった件(2018年製作のアニメ)
4.0
食傷気味の異世界転生ものですが、12年弱プレイしているパズドラでコラボ予定なので、アマプラにてシーズン1(全25話)のみ視聴しました。

感想は想定よりも面白かったです。オーバーロード、無職転生がお約束のハーレム系によるエロ強めでお茶の間の雰囲気を損なうところが有りますが、主人公を中性的なスライムにすることにより回避に成功しており、本作の人気は女性や子供の視聴者も多い事にあるかと思われます。

異世界転生ものの面白さは転生前後のキャラクターのギャップにあり、オーバーロードでは誠実キャラと暴君キャラ、無職転生では底辺キャラとエリートキャラを声優の演技や別々の声優によって二重人格を表現しており、アニメ化の良いところかと思いますが、本作はそこにはフォーカスしておらず、異世界転生ものの意味があったのかは少し疑問に感じます。

ですが、本作の魅力はRPG界で最弱モンスターのスライムに転生したところからの成長譚を王道のファンタジー世界で描いており、主人公のチート能力取得描写はやや駆け足ながらも主に知略とカリスマにより非暴力主義で仲間を増やし、他国とは講和条約を求めていくストーリーは他作とは一線を画しており秀逸です。世界の地図などをちょこちょこ挿入し、世界観を視聴者に共有させる演出やゲーム的な表現(ネームド、スキル仕様をコマンド選択)なども良かったです。

キャラクターは主人公を際立てる為か頭悪めのキャラが多く、またテンプレ臭が強いので魅力的キャラは少なめですが、シズさんの1連の流れにより、主人公の属性が常に感傷的なものとなった事は本作の最大の成功点かと思います。

本作はスピンオフも多いうえにシーズン3も既に始まっており、観るのが大変ですが、ボチボチ観ていくつもりです。(異世界転生ものの好みはオーバーロード>無職転生>本作で私はオーバーロード派です。)
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