てっちゃん

ウルトラマンパワードのてっちゃんのレビュー・感想・評価

ウルトラマンパワード(1993年製作のドラマ)
2.5
「ウルトラマングレート」の好評を受け円谷プロダクションがアメリカで制作した海外ウルトラマン」

「シン・ウルトラマン」観てから、この作品が気になってBlu-ray買いました。いやあ、「グレート」と違い、初代「ウルトラマン」をリメイしているのはスゴイと思いました。まずはオープニングテロップ、昭和ウルトラの世界を模したオープニングに続き、次々と現れる怪獣のスケッチ群(最終回までの怪獣ネタばらしになっていると思いますが)。が素晴らしい。

リメイクとして採用されたエピソード並びに怪獣たちの変幻。20代の頃の樋口監督や日本スタッフが企画に関わっていることもあってか、初代の人気エピソードと怪獣がリメイクされて登場。特に怪獣造形は賛否もあるが、かなり大胆なアレンジ。(昆虫イメージのバルタン星人、ゼットン。夫婦怪獣で本当に赤いレッドキング、宇宙服と一体化したジャミラ、コンピュータネットワークに潜むダダなど)

ただ本家と似ているだけに「ほとんど動かいない怪獣」「書き割りのようなセット」(特典樋口監督インタビューでも当時の苦労として言及)、ストーリーがどこか「ローカル」で、設定が生かされていない(バルタンの繭、親子の絆、ライバルとの友情・・)など、いろいろ不満なところもあります。

それでもこの時期にハリウッドで「初代ウルトラマン」がリメイクされたということは凄いことだし、今に続く「ウルトラワールド」にも、影響を与えた必要なエポックだと感じました。

ps)「パワード暗殺計画」は完全に「セブン暗殺計画」の焼き直しです。これをバルタン星人、ドラコ、レッドキング、ゼットンにやらせるってのも、これまたスゴイ話です(笑)。

<エピソード、および登場怪獣>
・銀色の追跡者(On a Mission from M78)/宇宙忍者バルタン星人
・その名はウルトラマン(Catch a Kemura by the Tail)/毒ガス怪獣ケムラー
・怪獣魔境へ飛べ!(A Quartet of Creatures)/有翼怪獣チャンドラー、友好珍獣ピグモン、髑髏怪獣レッドキング(雌、雄)
・闇からの使者(The Dark Past)/地底怪獣テレスドン、太陽の民
・電撃防衛作戦(Monstrous Meltdown)/ウラン怪獣ガボラ
・宇宙からの帰還(A Father's Love)/棲星怪獣ジャミラ
・灼熱の復讐(Fires Below)/灼熱怪獣ザンボラー
・侵略回路(The Dada Effect)/三面怪人ダダ(A、B、C)
・復活!二大怪獣(Tails from the Crypts)/赤色火焔怪獣バニラ、青色発泡怪獣アボラス
・二人の英雄(Deadly Starfish)/油獣ペスター
・よみがえる巨獣(Dino Might)/古代怪獣ゴモラ
・パワード暗殺計画(Falling Stars Spell Trouble)/彗星怪獣ドラコ、どくろ怪獣レッドキング(雄)、宇宙恐竜ゼットン
・さらばウルトラマン(The Final Showdown?)/宇宙恐竜ゼットン、宇宙忍者サイコバルタン星人、宇宙忍者バルタン星人、M78星雲人
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