ハル

幽☆遊☆白書のハルのレビュー・感想・評価

幽☆遊☆白書(2023年製作のドラマ)
3.8
ジャンプ黄金世代としては無条件にワクワクしてしまう伝説的漫画の実写化。
冨樫義博先生といえば『レベルE』『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』と名作ぞろい。
中でもボクは『幽遊白書』が一番好き。
その驚異的な人気ゆえ、配信開始前から否定的な意見は散見されたけど…完全再現、とまではいかずとも相当頑張ったんじゃないかな?

キャラ設定や概要のみ原作通り。
他はオリジナルとなっていて、垂金屋敷潜入編と暗黒武術会編を融合させた形の物語。
五話完結と短めの構成のなか、やはり見所はアクションシーンだ。
バトル系作品に期待するポイントをしっかり心得ていて、ワイヤーをフル活用した高速戦闘術は非常によくできていた。
ちなみに…めっちゃ『るろうに剣心』っぽいと思ったら、アクション監修は同じ大内貴仁さん。

話自体は所々省略されているが、鞍馬VS鴉、桑原VS戸愚呂兄、飛影VS武威、幽助VS戸愚呂弟と、メインの見せ場はしっかり用意されているので、満足度は高め。
なお、個人的ベストアクトは戸愚呂兄の独特な気持ち悪さを忠実に再現していた滝藤賢一さん(褒め言葉)
他にも邪王炎殺黒龍波や鞍馬の妖狐バージョン等、抑えるべきポイントは抑えているため、十分に胸は高鳴った。

少年ジャンプを読んでいた頃の童心が蘇り、再び原作を手に取りたくなる瞬間。
制作陣やキャストの熱量、原作に対するリスペクトを感じられるNetflixドラマシリーズ。
全面的に称賛とまでは言えないけれど、見て損のない一本。
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