ファン・ジョンミンがドラマに出るということで、期待したがびっくりするほど古い感覚のドラマだった。
この内容を2020年にドラマにするとは。
悪役があくびが出るようなステレオタイプで、ファン・ジョンミンとユナの役柄も俳優には魅力があるけど、使い古された役。関係もぐっちゃりと情緒的だった。
マスコミ（新聞社）を舞台にして、古い経営体質、政界との癒着、記者の公正性などがテーマになっていたけど、たいして切り込んでいく内容でもない。
そもそもこのテーマで「悪役」というすべての悪を象徴するような存在を作ってしまうのが問題を矮小化しているようにみえる。そんなに単純な話じゃないはず。水戸黄門みたいな展開にするんなら「社会派」のふりをしてマスコミをテーマにするべきじゃないんじゃないかと思った。
第一話からだめなオーラが出ていたが、最後まで面白くなることはなかった。
このドラマは韓国でも評価が高いものではなかったらしいが、どうも韓国ドラマで面白いものに出会う率が少ない。
野木亜紀子や渡辺あや、坂元裕二、宮藤官九郎という優れた脚本家をかかえる日本のほうが、視聴者として恵まれているような気がする。
