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Sweet Home -俺と世界の絶望-のrayconteのレビュー・感想・評価

Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020年製作のドラマ)
5.0
めちゃくちゃにおもしろい!!
韓国製作陣の技術力の高さと、Netflixのオバケ資金力を感じる豪華な一作だ。

同名韓国ウェブコミックを原作としたパンデミックサバイバルホラードラマで、内容としてはウォーキングデッド+寄生獣in団地。
団地内の細やかなデティールと、クリーチャーのデザインセンス、ストレンジャーシングス顔負けのCGとVFX。

それに何といっても個性盛り盛りのキャラクターたちの魅力が凄まじく、観れば観るほど好きになっていく。
いじめられっこで引きこもりで怪物化する主人公(山崎賢人)
売れないミュージシャンの可愛い子(かわいい)
足を痛めてバレエを諦めた女子高生(かわいい)
無口で火傷跡とメンチがイカついヤクザ(こわい)
ただの消防隊員のはずが実は元特殊部隊だったバキバキのお姉さん(いい)
元軍人で自宅でせっせと兵器をこさえている半身不随のおじさん(いい)
冷静冷血に周囲を統率する医大メガネ(いいよ)
ヨハネ福音書の15章を呟きながら日本刀で戦う宣教師メガネ(すごくいい)
サイコパスお兄さん(星野源)

などなど、他にも魅力的な人物が多数出てきて、全10話まったく間延びすることがない。
登場人物の設定は既存の漫画や映画から引用されていると思われ、キャラ個々では既視感が強いが、これだけてんこ盛りにされていれば清々しく観られる。
キャラクターに魅力のある作品というのは強い。ストーリーはどう作ったとしても好き嫌いが別れるが、キャラに魅力があればどんな展開になろうと視聴者はついてくるのだ。
またそれだけでなく、この作品には数々の映画オマージュと思われるシーンがてんこ盛りだ。
サバイバルホラー作品はあまりに数があり、既存作とどう差異をつけるかがどんどん難しくなってきているが、本作はその壁を「全部詰め込む」というパワープレイによって凌駕してきた。
コアな映画ファンにとっても、海外作品の入門編としても素晴らしい最高の娯楽作だ。

シーズン1のラストシーンでは、リアルに「ゔぇっ!!??」という声が出てしまった。
もうすでに体がシーズン2を求めている。早くしてくれ!
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