ブタブタ

オビ=ワン・ケノービのブタブタのレビュー・感想・評価

オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)
1.0
3話時点で判断は時期尚早かもしれないけど現時点では零点作品。
コレがこれから盛り返して5兆点作品になるとは到底思えないんですけど。
『ムーンナイト』も世界的に評価高いみたいだし自分の感性がおかしいのかもしれない。
ジョン・ファブロウとデイブ・ファロー二がいないSWなんてこんなもんと言われないSWを期待してるんだけど其れは叶わぬ願いなのか。
エピソード3から4迄のオビ=ワンてタトゥイーンでルーク遠くから見守ってただけでしょ?
今迄の公式設定では。
其れを無理くりドラマにしなきゃならないからやっぱり無理だったのかって落胆が大きい。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』発表から配信前日までが一番楽しい時間だったのかも(笑)
大尋問官はアニメではハリポタのマルフォイ親父で有名なジェイソン・アイザックが声を演じてて実写版でも「やる」って発言してたけど何なのあの丸っこい人(笑)
大尋問官のキャラクター造形一つとってもやる気あんの?感があった。
でもこんな内容ならジェイソン・アイザックさんやらなくてよかったかも。
素人が考えそうな話し。
無抵抗の村人をいぢめるベイダーはみたくなかったな。
何だろうこの感じ。
『仮面ライダーBLACK RX』で幼稚園バスをジャックしたシャドームーンを見た時のような悲しさと寂しさ。
ヘイデン・クリステンセンはつくづく作品に恵まれない人。
終わってみたらあと三話で自分が全裸土下座して謝る様な作品になってくれる事を祈って。

以下は最終回を見ての感想。
全裸土下座はなかった。

いやはや酷い、最低の出来のドラマだった。
批判に対して「これはこうだからこう」「こう思うのは間違い」「つまんないとか言うのはニワカ」って意見が大量に湧くと思う。
『フォースの覚醒』の時もそうだったけど「面白い」「つまんない」意見は両方あっていい。
ダメなのは「これがつまんない何て言う奴はバカ!」と「これが面白い何て言う奴はバカ!」

『ピープルVSジョージ・ルーカス』でボロクソに貶されてた1~3は今の目で改めて見れば紛うことなきスターウォーズだったし、ジョン・ファブロー、デイブ・フィローニ両クリエイターによって新たなる世界観の拡大と『クローン・ウォーズ』等によって補間される事によりプリークェルが近年益々価値と評価を高めているのは事実。
『オビ=ワン・ケノービ』ははっきり言ってスターウォーズの時々YouTubeに上がってるエラいクオリティのファンメイドムービー位のレベル。
スターウォーズってアメリカに於ける神話だし、他の人も言ってるけど固定カメラによって基本舞台が固定される事による絵画的な画面の中でキャラクターが動いたりしてる。
なので本当に絵物語を見てる様な、エジプトの古代壁画やヒエログリフで書かれた書物を最新技術でやってる様な、遠い銀河のSF物語であり同時に昔話であり太古の神話。
其れが手ブレカメラとその辺の採石場でロケの日本の特撮(それも酷い方の)レベルの映像。
更にストーリーも酷すぎる。
「やることがない」のが見てて分かりすぎる。
レイア誘拐されるとかルークの命が狙われるとか、それくらいしかやる事がないの?何か他にないの?ディズニーって世界最高の才能集団じゃないの?

せっかく出した尋問官達が全くの無駄。
そもそも丸っこい『反乱者たち』と全然似てない大尋問官や白塗りだけのフィフスブラザーとか劇中での活躍以前に造形からして全然ダメ。
大尋問官もその他も別に何の活躍もなし。
メイン・ヴィランであったサードシスターの魅力の無さに尽きる。
ジャージャービンクス、ローズと並ぶ黒歴史キャラクターになった。

ベイダーとケノービの鬼ごっこは完全に茶番だし、お互い今相手殺したらスターウォーズが始まらないって事がメタ的に分かってるとしか思えない遠慮しぃしぃ、相手を不自然に逃がす、トドメを刺さない、途中で帰る、見てて馬鹿らしくなる事この上なし。

細かい事言い出せばキリない。
腹刺されて何で死なないの?
何でルークの所に先にいるの?
あの人は何がしたいの?
で、けっきょく何がどうしてどうなったの?

次の『アンドー』は予告の時点では超傑作の予感しかしない。
SF版『影の軍隊』『チリの戦い』とも言うべきネオリアリズモのスターウォーズになるんじゃないかと期待。
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