故ラチェットスタンク

オビ=ワン・ケノービの故ラチェットスタンクのネタバレレビュー・内容・結末

オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

今年の文化祭の放送部映像制作にてオビ=ワンのmeme音声を使いまくって遊んだのでエピローグの「HELLO THERE.」には素直に感謝したい。そこだけは(役割がギャグだけなのもあり)意義のあるファンサだった。
それ以外に褒めどころはない。

チープな映像とチープな演出でライトセーバーバトルはEP9から更なる退化の一途を見せる。
プロットの整合性を取る責任を放棄したにも関わらず、誰得でもないファンサにだけ奔走しシラケるのみだった。
EP3とEP4の繋ぎとしてプリクエルとオリジナルの絵的なアンサンブルでも見せてくれたら話は別だったのだがそんな事もなく。
ヘイデンとユアンの容赦ないギャラの食い潰し、プログラムピクチャーとしての側面も影響したのかファンメイド以下の非常に浅慮な作品としか成っていなかった。

EP7以降の実写SWについてはハッキリ言ってファンフィクションで構わないと思う。が、「ファンサービス」と意味を履き違えるべきではない。
ファンフィクションであるのならキャラクターに殉ずる、プロットに殉ずる姿勢が見えない以上、私個人としては高評価は与えられない。
そうでないのならEP8の方向性を貫くべきだ。
このレベルの出来でやっていくつもりならブラ=サガリとチノ=リでもやれば良いのに。

最終エピソードのマスクの壊れたダースベイダーの声がアナキンと混ざっているのは良かった。ライトセーバーのライティングも合わせて、彼の二面性を描き出す意味のある演出。

「ボバ・フェット」に次ぐトドメの一撃。
真面目に観るのはもう終わりかなあ。正直オリジナルEP6のしょうもない閉じ方の時点で十分冷めてはいるのだが…。
SW自体観て育ったし何度も見返したが、この年齢になってハッキリと高く評価できるのが4と5しかない時点でもうお察しかなあとも。