たろさ

オビ=ワン・ケノービのたろさのネタバレレビュー・内容・結末

オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オーダー66から10年。オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)はルーク(グラント・フィーリー)を見守りつつ、ジェダイ狩りから逃れる為にタトゥイーンに隠れていた。一方レイア(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)はナブーのオーガナ家に預けられていた。


貧困生活を送る、困っている人を見過ごし放置する、過去の行為を悔いて夜に目覚める。あまり見たくなかったオビ=ワンの一面を見てしまった印象。エピソード1~3までは真面目な優等生、エピソード4~6は仙人のような存在で聖人君子で人間味を一切感じなかったが、本作ではかなり人間臭い。
ストームトルーパーの前でレイアの名前を言っちゃう凡ミスを犯す、ダース・ベイダーにはウロウロ逃げ回って剣を交えたら防戦一方で最後は火あぶりの刑にされちゃう面も見せる。
格闘シーンでもオビ=ワンが一般人や一般兵を相手にするときは映画などでは無双が基本だったのに、本作ではただのゴロツキ相手に苦戦する。相手を殴って痛がるシーンもある。
無気力状態になってしまったオビ=ワンの再起、再生の物語としてよかったと思う。

レイアが生意気で小賢しくていい。逃走中なのに二人のコミカルな掛け合いがおもしろかった。
サード・シスター(モーゼス・イングラム)はあまり魅力的なキャラクターには見えなかった。もうちょっとうまく料理してほしかった。
フィフス・ブラザー役のサン・カンは全然気づかなかった。
ルークは最終話以外はあまりストーリーに絡んでこない。最終話のエピソードも無理に入れたような印象。

回想シーンのオビ=ワンとアナキンの稽古シーンはよかった。オビ=ワンの教えが過去も現在もリンクしているのがよかった。
ベイダー対サード・シスターでベイダーが余裕こいてライトセイバーなしで戦うのはよかった。
アクションは全体的にあまり上手くなかった印象。常に画面は暗くて常にカメラがブレブレ。


・気になったシーン
オビ=ワンの生活がみすぼらしい。精肉工場のようなところで働いていたけど労働環境がかなり悪そう。オーガナ(ジミー・スミッツ)は困ったときにはオビ=ワンに頼るんだから、少しくらい経済的な援助をしてやればいいのに。
回想シーンでオビ=ワンとアナキンがライトセイバーで稽古をしていたが、下手したら即死するような武器を使うのは危ない。ライトセイバーでなく竹刀とかで稽古した方がいい。
「スカイウォーカーの夜明け」でも似たようなシーンがあったけど、ベイダーが輸送船をフォースで止める描写は嫌い。「帝国の逆襲」のヨーダでさえ完全に停止した戦闘機を動かすのに苦労していたのだから。
オビ=ワンとベイダーが再会して戦ってしまう、しかも2回も。個人的には嫌だった。
ストームトルーパーは目の前にオビ=ワンとレイアがいるのにスルー、惑星ナーのガバガバセキュリティ。帝国は色々とガバガバすぎる。
最終話はセリフ回しなど、過去作オマージュが多い。ちょっとやりすぎな印象。

【豆知識】
ユアン・マクレガーの娘エスター・ローズ・マクレガーが2話でオビ=ワンにスパイスを売ろうとした赤い髪の女性役で出演。
アイス・キューブの息子オシェア・ジャクソンJr.が反乱軍の組織のリーダー役で出演。

【名セリフ】
“What have you become?”
“I am what you made me.”
「なんて姿になったんだ」
「お前がやった」

2022/05/28~2022/06/22 Disney+
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