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白い嘘のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

白い嘘(2008年製作のドラマ)
3.8
8月14日視聴開始、Abemaプレミアムにて全159話。
「皇后の品格」でシン・ウンギョンさんの変顔と怪演がすっかり気に入って、彼女が健気な?主人公を演じるこのドラマがAbemaで見られると知って、Filmarksレビューの少なさに不安を感じつつもついに着手。
おお、序盤から超古臭いもとい懐かしい雰囲気、わたしの大好きな「福寿草」系のドロドロイルイルではないか。
シン・ウンギョンが純情じゃないけどマニアックで好い。「オジャリョンが行く」でイ・フィヒャンさんの息子ヨンソクとして冷たい屑夫を演じていたチン・テヒョンが自閉症スペクトラム障害のウ・ヨンウみたいになっていてびっくり。会長役にはキム・ヘスクさん、「ピノキオ」のデパート会長のときは違和感あったけど既にこんな昔から財閥を演じていたのか。主人公ウニョン母には大好きなキム・ヘオクさん、綺麗。「クムスン」や「トンヘ」で好印象だったキム・ユソクが演技は同じなのにこんな屑男になるなんて。キム・ユソクの実母が堀内敬子さんみたいでかわいいなあと思っていたらなんと「福寿草」で不死身の母ギョンスクを演じていたキム・ヨンランさんだったとは。

5話でウニョンの父親がシン会長宅に怒鳴り込んで修羅場に。キム・ヘスクさん渾身の演技が見もの。落涙。
シン・ウンギョンさんがどんどん可愛くてカッコいい女に見えてきた、スタイル抜群。全然古臭くないぞ。
14話の婚約式でついに・・・。

ウニョンのキャラが、長編に対応させるためだろうか途中から変化して、信じてくれている会長にすらしょっちゅう嘘をついたり誤魔化したりイヤな面が目についておまけに浅慮すぎて応援する気が失せる。「がんばれクムスン」や「おしん」の健気さを見習ってほしい。中の人シン・ウンギョンも役づくりをしくじったのか演技が下手なのか、不誠実な人が形だけの謝罪でその場を取り繕って陰で舌をペロッと出してるような人物像になっていて共感できなくなった。
「福寿草」のカッコ良くて大好きなキム・テイルが登場したときは嬉しかったけど、途中からキャラ変してつまらん男になってしまったのは残念。
ヒョンウが飼育している金魚たちの水槽環境が最悪。濾過できてなくて分解バクテリアのいない白濁りの水の中で金魚たちがいつ見ても元気無し。45話で1尾死んで浮いてたのは演出ではなくてガチだと思う。その後も水槽は白濁りのまま金魚がどんどん入れ替わっているのを見るのがツラい。59話で子どもが水槽を倒す場面では前もって水量を1/3に減らしてるセコさ。その後、水は濾過装置も水草も無いのに透明に。そして79話で阿鼻叫喚地獄、生き物虐待!102話でも店頭の金魚を水槽ごと(涙)、罰当たり演出。

それにしてもカン・ジョンウ(キム・ユソク)が卑怯者のクズ男すぎて虫酸が走る。ウニョンも隠し事だらけ(今のところ嘘つきのチャンピオン、よくもまあ次から次へと嘘ばかり)の不誠実な生き方の糞女。こいつらに天罰を。

やっと88話まで来たが、主人公ウニョンのあまりのバカ女ぶりが見ちゃあいられん。自縄自縛、嘘に嘘をを重ねて深い蟻地獄に自ら落ちている愚かさよ。真実を正直に話すだけですべては解決し、屑男ジョンウ以外は皆んな幸せになれるのに、ほんとアホ女。そのくせ息子ビアンが嘘をついてると決めつけてキツく叱ったり。母親としても最悪、妻としても最悪。全然可哀想じゃない。わたしも悪役たちと一緒にウニョンをイジメたくなったぞ。それとウニョンは寝る前に風呂に入って着替えろよ、不精女。それと人非人ジョンウと同棲して性交してビアンを産んだくせに愛する天使ヒョンウとの性愛を避ける設定も不満、せめて抜いてあげろよ。
ウニョンが吐く言葉の3分の2は嘘!「白い嘘」じゃあなくて「真っ黒な嘘」。90話神回、あまりのきちがい度に腹から笑えた。それでもウニョンは真実を口にせず。スコアどんどん下降中。

100話で泉ピン子もといキム・ヘスクさんもといシン会長が非道ジョンウからついに真実を聞かされ激怒。「死に値する罪よ」と会長に責められ自殺薬の瓶をわたされたウニョンよ、なぜ潔く飲まぬ。
天使ヒョンウも真実を腐れ女ナギョンから聞く。ウニョンは真実を告白するチャンスが何度もあったのにキョドる(「皇后の品格」で楽しませてくれた変顔芸の源)ばかりで結局言えずじまいの卑怯な馬鹿女。すぐに変顔で取り乱して泣いて跪いて自己中なお願いばかり。メンヘラ。婚家にも元彼家にも知られてしまった秘密を自分の家族には隠し続ける異常に不正直な女ウニョン。わが子と家族を騙し続けるウニョン、最悪。112話でついにキム・ヘオクさんもとい母親がビアンの実父の正体をつきとめ、娘ウニョンを罰当たりと殴打、ざまあ。妹の夫(ぼんくら)にもバレたのに他の家族にはまだ隠し続ける腐れ女。115話でやっと糞女ナギョンに「好きにはさせないわ!」と真っ向から抗弁できたウニョン、ここからは頼むぞ。と思いきや、家族には取り繕ったまんま、信じられん。ウニョンと信頼関係を築くのはムリ。118話で妹ボヨン(良い子)にもバレた。121話でついに父親(卑しいぽんこつ)にもバレた。狼狽え泣きながら謝るウニョン、ざまあ。125話でもヒョンウとビアンの外出についてこの期に及んで姑会長に誤魔化しているし、どうしようもない性根の腐った不実女。わざとらしい顔芸もお腹いっぱい。127話、簡単に騙されてわが子を手放す低脳で無力な最低の母親ウニョン。腐れ女ナギョンの外道化が激しい、同じく極悪非道夫ジョンウと併せて地獄堕ちを切望。133話〜賢明な会長がせっかく強力援護してくれてるのに手緩く迂闊な阿呆女ウニョンに苛つく。能力もないくせにナギョンやジョンウに手の内を明かして交渉の真似事をしてつけいられるウニョン、この馬鹿女を何とかしてくれ。嘘つきウニョンが周りを不幸にする物語もいよいよ佳境。
ウニョン以外が面白いのでスコア挽回。
ラスト20話くらいから力関係が逆転して見やすくなったかも。と思ったのも束の間、ウニョンは体幹の脆弱な安い顔芸のバカ女のままであった。そして152話に至ってもヒョンウにビアンの所在を誤魔化している、本当にウニョンは救いようのない嘘つき女、そして卑屈。不幸の根源。敢然と人生を生きよ!
そしてついに9月25日最終回視聴完了。終盤、もっと壮絶な復讐劇を楽しみにしていたのに、皆さん相手を思いやれる良い人に変身して温かくてキレイな締め括り方に拍子抜け。

韓国社会もとい韓ドラの様式美である嘘と隠し事だけのドラマなので、主人公ウニョンすら息をするように嘘を吐きます、それが許せない人にはお勧めできません。わたしは数多のマクチャンドラマで養われた耐性とキム・ヘスクさんとキム・ヘオクさんの好演のお蔭で、このきちがい家族たちの隠さないほうが絶対に良い隠し事を隠そうとして嘘に嘘を重ねる愚かで醜い人間模様のドラマをエンタメとして割り切って楽しんでいると自分に言い聞かせて完走しました。

実人生では正直がいちばん(=^ω^=)
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