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東京怪奇酒のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

東京怪奇酒(2021年製作のドラマ)
3.8
 本作は、ホラーが大の苦手の俳優・杉野遥亮に、海外ホラー映画の主演オファーが舞い込んだことからはじまる。
自身のラジオ番組『杉野遥亮の今度は長ズボン』にゲスト出演した漫画家・清野とおる氏から「怪奇酒」の話を聞き、勧められるままに怪奇酒を体験する、というストーリー。各話に怪談マスターが登場し、杉野にホラー話を吹き込んでいく。
そして、「怪奇酒」とは、心霊現象の起きた場所に一人で行き、恐怖心や高揚感の中で酒を飲むこと。「山田孝之の東京都北区赤羽」、「その『おこだわり』、私にもくれよ!」の原作者でもある清野氏が、知人から心霊話を聞き、そのスポットにわざわざ出向き飲酒するという実体験を描いた同名漫画(KADOKAWA)が原作だ。
ホラー嫌いの杉野遥亮が、怪談マスターから紹介された心霊スポットで、一晩呑み明かす「怪奇酒」を重ねていく中で、心霊スポットで酒を呑む不謹慎さと恐怖、霊と酒を呑み交わす恐怖と悦びがカオスになる「混ざる」という感覚にハマっていく変化を、セミドキュメンタリータッチで描いていて、杉野遥亮のビビりからはっちゃける演技が上手いセミドキュメンタリードラマ。
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