ばきちゃん

さまよう刃のばきちゃんのレビュー・感想・評価

さまよう刃(2021年製作のドラマ)
3.8
映画ではなく連続ドラマなので、時間の制約をあまり受けずに端折ることなく丁寧に作られてる印象。時代を現代に置き換えて、コロナが始まった2020年の設定。スマホとかネット環境とかはもちろん劇的に変わってるけど、ほぼ原作に忠実なストーリーで、そこは満足。特に、原作ではあっさりしてる事件解決後の説明が加えられてる点で、私的にはポイントアップ。
竹野内豊の主人公は可もなく不可もなく。比べるものではないけど、人間の証明の棟居刑事役の方がいい演技してたと思う。
(竹野内豊ファンの皆様ごめんなさい)キャストに関して言えば刑事役がみんなよかった。特に古舘寛治、三浦貴大。石田ゆり子は、美人すぎない清楚すぎない一般人の女性役がとても似合う稀有な女優さんだなぁ。彼女の実年齢に合わせて、息子の年齢も引き上げられたのかな?と推察したくなるくらい、適役。
面白い原作を手を抜かずきちんと作れば、面白いドラマができる、という典型的なドラマだと思った。
犯罪を裁く、法律は誰のため?という命題に答えはあるのか?人を殺しても許される人、許されない人、罪を問われる人問われない人が何故いるのか?
容疑者を射殺した刑事、娘の復讐のため犯人を惨殺した父親、鬼畜の行いで若い女性の命を奪った未成年の少年。どこに正義があるのだろうね。
原作を読んで、映画も観て、からの鑑賞なので、犯罪の酷さとかの感想はやめとく。
少年法についての論考もやめとく。心を抑えて、作品としての感想を書くにとどめた。
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