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どうする家康のあのレビュー・感想・評価

どうする家康(2023年製作のドラマ)
2.8
俳優陣は頑張っていたと思う。
賛否両論あったが、松潤が一生懸命、家康に近づこうと努力しているのが伝わっていた。

CG背景が特に評判を悪くした要因の一つであると思う。まじでゲーム大河。
また家康の性格形成や天下をとるに至った知識をつけた今川家の人質時代が短すぎて驚いた。家康が関わってきた歴史上の出来事を考えても、1話で桶狭間にいくのは早すぎてならない。特に太原雪斎がでてこないのは家康が主人公であるのにどうしたことか…。あと無理して主演が幼少期から演じるより、朝ドラのように子役を起用して欲しい。

そして、最近の大河ドラマの制作陣の歴史に対するあり方は疑問がある。もちろん史実に完璧に作れる訳はないし、ドラマである以上多少の創作はある。(戦場を抜け出して逃げる大将はさすがに無理ありすぎるが)
しかし、根底にある「歴史へのリスペクト」を忘れてはならないのでは。近年の作品は人気取りに舵を取りすぎて、大河ドラマの軸である歴史を軽視しているように感じてしまう。

家臣団が家康を鼓舞するために発した「奥方のためにも戦いましょう!」というのが特に引っかかった。この時代の一国の主であろうものがその程度の理由で戦うのか?民のため、家臣のために戦い国を治めるのがこの時代に成功を成し遂げた武将たちに共通する特徴。なんだか「愛の力でどうにかなる!」のはこの時代には通用しないし、実際に彼らもそんな理由で命をかけて戦っていなかった。彼らの義や忠誠心を蔑ろにはして欲しくなかった。
あ