【 回を重ねるごとに奥深くなるドラマ 】
記事にもならないような女性たちの身近な問題、いわゆる「半径5メートル」における人間模様を描いた物語。
金曜22時からのNHK総合ドラマ10枠作品。演出は映画を手掛けることも多い三島有紀子、そしてNHKのドラマ番組ディレクターの黛りんたろう。原案・脚本は草彅剛の「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」のいわゆる僕シリーズ3部作を描いた橋部敦子。それもあってか俳優陣の渋いセレクションと併せて、他のドラマより落ちついた作品作りになってた印象。
週刊誌にの芸能ゴシップを追う班から生活情報を取り上げる班に異動させられた女性記者(芳根京子)を中心に型破りなベテラン名物女性記者(永作博美)、他に同僚の毎熊克哉、トランスジェンダー役の北村有起哉、編集長の真飛聖、そして尾美としのりなどが絡み、じわじわ4話あたりから一気に面白くなってくるし、音楽も耳に心地よいし、尾身としのりと片岡礼子の鍋底洗うエピソードが好き。そして8話の派遣のお話などドラマとして奥深い。
ゲストも多様で前田亜季、いしのようこ、緒形直人、阿川佐和子、須藤理彩など。
劇伴は田中拓人。
主題歌は「5meters」（歌：David Boyles）作詞：三島有紀子。
