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きみが心に棲みついたのaのレビュー・感想・評価

きみが心に棲みついた(2018年製作のドラマ)
5.0
私を救ってくれた大好きな作品です。
この作品に出逢えたおかげでいまがあります。

自分は普通じゃないのかな、変なのかなとずっと思っていました。『普通』というたった2文字の言葉に縛られていました。

「普通から外れた変だなあと言われる人の、嬉しいなあとか悲しいなあとかまあまあだなあとか、そんな事を思って生きている普通の人生です」

という台詞を聞いて、世界を狭くしていたのは自分だったと気づきました。人がいう普通とは違うかもしれない、だけど自分が自分を好きになれたらもう大丈夫なんだと心が軽くなりました。

きっと今日子ちゃんも星名さんもそうだったのだと思います。

「無理しなくていい」
「頑張ったな」
「しんどかったでしょ?」
「助けに来たんです」

この作品に出てくる台詞は本当に心が泣いているに人にとって、どんなかっこつけた言葉より響くあたたかな言葉たちでした。

賛否両論ある作品ですが、見る人の人生次第で感想が大きく変わる作品だと思います。だからどちらも間違いじゃない。共感できなくてもいい、ただ少しだけ理解する心を持てたら救われる人もいる。そう伝えてくれているのだと思います。

そしてキャストの方、スタッフの方、ひとつひとつの仕事が愛情に溢れた作品だと思います。
星名さんの登場シーンとラストシーンのロケ地が同じ場所と知った時、鳥肌が立ちました。他にも些細なこだわりが詰まっていて何度見ても飽きません。

この場をお借りして、このドラマを作って下さりありがとうございました💐

余談ですがこの作品をきっかけに向井理さんのファンになりました。その理由のひとつが、当時のインタビューで「過去があるからというのは言い訳にならない」と厳しく語っていた向井さんが、救いなんていらないほど悪いことをしてきた星名さんに救われて欲しいと思うような演技をしていたことです。

演技を通して、弱い立場に対して上から目線にならずに寄り添える本当の強さと優しさを持った方なのだと思いました。

もうすぐ放送から2年経ちますが、今日もこの作品と向井さんの存在に力を貰っています。うまく言葉にできませんが、私にとってアイデンティティーのような自分の世界を作ってくれた、絶対になくてはならない大切な作品です。

ひっそりとでも誰かへ届いて、あたたかさが伝わったらいいなと思って書きました。
拙い文章でごめんなさい。
この作品に出逢えて本当に良かったです。
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