あけみ

息をひそめてのあけみのネタバレレビュー・内容・結末

息をひそめて(2021年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

 
Huluオリジナルドラマ
(4月23日から)
多摩川沿いで生きる人々の心温まるオムニバスドラマ。試写も多摩川沿いで。
 
映画館で観ているからなのも多少はあるだろうけど、音楽も間も映像の質感も映画を見ているようだった。
丁寧に優しく人間模様が描かれている。
普段街で見かけることが出来る何気ない光景が今日からちょっと素敵なものに感じられる作品でした。
 
始めに各話のタイトルがその回の主人公の声で文字と共に流れ、どの回も一見、ネガティブな発言かな?と予想してしまうんだけど、回が終わる頃にはポジティブな言葉に受け取れる不思議な体験を。私はそこが好きポイント。
 
 
第一話「人も場所も全ては無くなる」
『創作物は凄い。ずっと残るけど街並みは消えてしまう。』…ってのは、ちょうど一番最近見た映画にも出てきた話題。
なんでも好きなように1人に1つずつ与えられた心と身体を変化させることができるのってめちゃくちゃ楽しいことだと思うなぁ。
それで、とっちらかした自分や取り壊される建物は物体としては無くなってしまうのかもしれないけどいつかのだれかの心に残るみたい!
 
あと、なんで私は夜中に突然走り出したくなるのか・・・
なるほど。すれ違う人もきっとそうなんだ!
 
 
第二話「帰りたい場所が、ずっとなかった」
私はこのエピソードが自分の家庭環境に近くて刺さった。コロナ等で今はナチュラルに帰りたい人だけど・・・
帰りたい人がいればそれでいいじゃん。本当にそうだよなー。いつぞやの自分に見せてあげたい!!あの男の子、お調子者だけど優しくて、絶対モテる。笑
 
 
第三話「君が去って、世界は様変わりした」
このエピソードが最も意味のイメージ転換が強かった!そうきたかぁ
安達祐実さんは母の妹に似ているので、わ!って思ったけど、でも美しくて恐れ入ります。
銭湯に行ってコーヒー牛乳飲みたくなるし、ごみ収集車の方を見たことがないんだけど、早起きして様子を見てみたくなっちゃった。
 
 
第四話「この町のことが好きじゃなかった」
私が見た限りではこのエピソードが一番人気というか多くの人に刺さっているんじゃないかなと。
話題のウーバーイーツの宅配のお姉さんを疑似体験出来た。大事な人にあげるものってお金で買えるものじゃないんだなぁ。
「生まれてきてくれてありがとう」嬉しい言葉。言わなくてもわかる関係だろうけど、でもあえて音にして伝えてくれたら嬉しい。しっかりと伝えられる人でありたい。
夕方の水面のキラキラがとてもキレイ。
 
 
第八話「この窓から見える景色が、僕の世界だ」
あまり生徒さんの様子が分からなかったので河原のシーンで映像と共鳴するのに時間を要したけど、それもそのはず。7話から始まって繋がってるパートだった!良かった。楽しみです。
 

あんな風に装飾をしたらどこよりも素敵なステージに。自分の世界を自分で彩るのってやっぱり楽しいよ。周りの人と一緒に創っていくのも最高。
勿論皆で~が好きな人も苦手な人もいて、どっちでも良い。
 
目的や理由は何でもよくて、本当に自分がやりたいことをこれからもしっかりとキャッチしてあげたいなって感じた。
 
斎藤工さんのラスト、切るタイミングが好き。私にはその後の表情は確認できないけど、1秒前でも1秒後でもなくてあの瞬間なんだと思う。
 
 
自分にも周りの人や環境にも丁寧に優しくしたくなる
続きもしっかり見届けたい!
あけみ

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