4点台をつけざるを得ないクオリティ。
このドラマは評価ポイントがわかれそうだが、おそらく条件は２つある。
一つは「ブレイキングバッド」を見ているか。
そしてアダム世代の息子を育てた経験があるかどうか。
２つの前提条件の有無でポイントはかわってくるのでは。
まず「ブレイキングバッド」は完結しているのでそれと比較するのはまだ早いかも。BBもタラタラしているシリーズとかあったからね。
話のメイン舞台がマフィア抗争の発展場ではなく、がちがちの法曹界だから、BBほど吹っ飛んだキャラは設定しにくい面もあるので地味になるのも仕方ない。ニューオリンズという、NYやLAなどの大都市とちがって上昇志向の強いアメリカ人には置いていかれた土地でもあるため、嫌みな「意識高い系」も少なかった。
2つ目はアダムのキャラ。思春期でマッチョではなくアート系を目指す若者なのだから、優柔不断で気弱でいらつくのも当然である。気管支炎に問題があるという設定もメンタルの繊細さを裏付けるし、「頼りないのもまだガキだからしゃーない」と見守ってみていた。
一番いい味出していたのは、マフィアのボスだ。常に顔芸で感情を表現し、言葉は少なめ。子どもとの距離感に迷い、気性の荒い母親にはやられっぱなし。判事を脅していてもちょっと迫力が足りない。
やや弱気に映るマフィアのボスキャラを見るのは久々で新鮮だった。演技もうまい。『ザ・ソプラノズ』を思いだした。
シーズン２が12月からスタートするようなので期待したい。
アダムの設定はどうなるんだろう？
ブライアンの顔と歩き方が60歳くらいのハリソンフォードとかぶって見えた。
