生きるとか死ぬとか父親とかのみぞみぞのネタバレレビュー・内容・結末

主演3人の目が、すごい。
特に松岡茉優の目はずっととんでもなかったな。
あと、エンディング曲が良すぎる。
本編を見てる間に気付かぬうちにじっくりと張り詰めていた心が、曲が流れた瞬間にふっと解けて思わず泣いてしまう、みたいな現象が起こる話が何話もあった。

全ての話に過去と現在と未来があって、
この話の中だけにドラマが収まらない感じがあった。それがエッセイの良さだと思った。
話を楽しんでる訳ではなく、話を手がかりによりスケールの大きい時間軸を味わってる感じ。



今後男性エッセイストの需要が増していきそうだなと思った。
息子と母の関係を描いたものは、どちらかというと美化されたりドラマチックだったり露骨に感動を誘うものが多くて、ここまでザラザラと生の手触りがあるものはあまりないように思う。パッと浮かぶ有名作も、リアルを謳っていながらどこかヒロイックなものが支持されてきたような感じするなぁ。劇画的というか。確執よりカタルシスを描く印象。
ここまでリアリティのある厳しい目線でひとつの事にこだわってじっくり悩んでいくような姿勢は、今後男の中で(良くない言い方かもしれないが)流行っていくと思う。