大豆田とわ子と三人の元夫のJessicaのネタバレレビュー・内容・結末

友達から面白いって聞いてて見たけど、想像してた10倍は面白かったし見てよかったーってなった！
自分自身、両親が小さい頃に離婚していることもあり、結婚してもどうせ離婚しそうだなーって思っている方なので3回離婚している人の話ってどんなだ？と思っていたけど、まず3人の夫が面白すぎる。みんなそれぞれキャラがたっていて憎めない。
3人が段々と仲良くなっていくところもすごく好き。
そして、恋愛の話だけじゃなくてキャリアの話とか社長としての苦悩とか、お母さんとしての唄ちゃんとの絆とか、かごめとの友情の話とか…ほんとにうまく盛り込まれていて圧巻だった。
社長が入るとなんでもパワハラになってしまうからお祝い事とかでも端の席から見ているだけとか、パンが欲しいって素直に言えないこととか…上の立場の人も大変だなって痛感…。
かごめちゃんと田中さんに関してはコロッケのシーンで、ん？てなってたけど、そういうことかーって伏線回収されたし、結局田中さんを選んで一人で生きることにしたってのが現代っぽいドラマの作りだなーと思った。個人的にはそこで籍を入れてもかごめも別に否定はしないと思うけどなーとも思ったけど、今の時代的には籍がどうとかそういうことで幸せを測るものでもないと思う。しかも3人の夫との関係が崩れてしまうし。
唄ちゃんが終始大人だなーと思っていて、お母さんが離婚したことを全然不幸にも思っていないし、不幸な描かれ方もしていない(一瞬成績表の先生のコメントがあったくらい)。高校に進学するためのお母さんとのお別れのシーンがボロ泣きだった。どうやったらこんなにいい子が育つのだろうか…。そして最終回でも、お父さんの"一人でなんでもできるようにしてしまったのは自分"いう発言に対して、とわ子が"私はいろんな人に起こしてもらってきたよ"って言うところもボロ泣きだった。唄ちゃんにも、未だに男社会の医者を目指す道の中でももっとふさわしい男性を見つけて欲しいなーって心から思った。
大豆田とわこが一番愛されてるなーって思ったし、3回離婚してても全く不幸じゃなくて幸せだと思った。人の幸せってそれぞれ。再度結婚しなくても周りにいる人のおかげで幸せになれる。
3人の元夫のどの言葉も結構好きだったけど、しんしんの名言が多かったように思う。最終話の"片付けが大変なパーティの方が思い出に残るでしょ"て発言が、高梨さんの"ケーキを4等分にできなくてもそっちの方が思い出に残るでしょ"って言葉に似てる気もした。
あと何回目かのスイッチを押したらまた結婚したくなるかもしれない、と話していたようにまたとわこは結婚するのかもしれないし、元夫たちも"ずっとこれが続くわけじゃないからね“と言っていたように、この関係がまた変わる日が来るかもしれない。でもそれでもこの今の4人関係がすごく素敵だなって思わせてくれるこのドラマは本当に見る甲斐があると思った。
結婚が全てではない時代だけど、でもやっぱり誰かと一緒に生きるっていいな、人って支え合って生きているんだよなってことを感じさせてくれた。