あやの

大豆田とわ子と三人の元夫のあやののレビュー・感想・評価

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
4.3
観出した時は正直ナレーターが邪魔なのと会話が慣れなくて、これは全然カルテットほどじゃないな…切るかもな、と思ったものの一話観終わる頃には完全に虜で継続決定。好きなやつと確信。
大人のための贅沢なドラマ。

大人ながらのドキドキとか独特の会話の面白さとか言葉選びとか空気感に距離感、さすが。
観てる一時間ずっと心地良いんですわ、この人の脚本。
(当て馬ヤバ女3人は除く)

毎週岡田将生の可愛さ限界突破してるしそもそも三人の夫かわいいし面白いし(やりとり大好き)、不意打ちでオダギリジョーが出てきて死ぬかと思った(好き)。

映像や調度品もオシャレだし。
エンディングもカルテットのときみたいにキャストで歌ってPV作って、てか毎回映像も歌も違うんですけど!?(毎回違うラッパーが歌担当+俳優も参加)
素敵過ぎて鳥肌経った。

あと役柄もあるけど、松たか子素敵だなぁ…て思う。
可愛らしくて美しくて物腰柔らかでユーモアあって役柄そのまんまなのかなとか思ってしまう。
女性の憧れを体現しがちなのかな。


以下印象的なシーン。
(いやこんな数じゃなかったけど)
ネタバレあり。






一話目のラストの元夫婦4人で桜舞うなか喪服ブランコ、なんて印象的で素敵なシーン作るんだ…。
もうここで射抜かれていたなぁ。

5話目だったか?
かごめの死は衝撃だったけど、描き方も不思議だった。突然ぶっ込むし。
人物の死の瞬間、前後をドラマチックに印象的に描くのがセオリーだと思うけど、全然描かないっていう…なんか勉強になった?というかこれもアリか、てなった。贔屓してるのもあるかもだけど。
発覚する瞬間も、病院で靴下とパーカーというアイテムで十分伝わるし。
物足りなさはあったけど、でも後々かごめを思い起こすシーンは多くあって、これで補完できているようにも思えた。

8話目くらいで、
夫婦は弱いとこで繋がってる、て言ってたけど、カルテット並行して観てたのでハッとした。
カルテットドーナツホールは欠点で繋がってるって同じく松田龍平が言ってて…おぉ…てなった。

最終回、
お母さんが好きだった人も良かったし、家族も自分も選択を後悔せず現状を前向きに再認識して生きていく感も良かったし、家族や周りの人たちと愛し愛され支えられてる感も良かった。(配偶者不在エンドとはいえ)
あやの

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