こいももか

流れ星のこいももかのレビュー・感想・評価

流れ星(2021年製作のドラマ)
3.9
下宿屋さんの娘のお話。

始まりは、松坂慶子演じる女性が先立つ旦那さんに最後に優しくできなかったことを悔いているところに魔法使いが現れる。   

願い事を4つまで叶えてくれるって。
それで、女は若い時に下宿人で恋していただった先生がなぜ急にいなくなったのかを知りたくて、タイムスリップを願う。

下宿屋で繰り広げられるいろんな出来事がおもしろい。
借金していた父が、実は戦争孤児の施設に寄付し続けていたこと。
下宿の中でのやりとりが、昭和だけどとてもあったかい。

そしてわかる真実。
先生は、思想が変えられず下宿を出ていく。
そして旦那さんとなる人が、自分のしあわせを一番に考えてくれていた。
そして、女は旦那さんとの最後の時にもう一度戻り、ありがとうを伝える。

いいなぁ。
最後こうしたらよかった、もっと優しくすれば、こんな言葉をかければ、っていろんなこと思うけど、そうならないのが現実。
毎日、後悔しないようにいたいですね。

流れ星のかけらを88個集めたら、魔法使いが現れてくれる。
その話を信じてずっと石を探していた船越英一郎演じる旦那さん。
魔法使いが現れた時、自分が死んだら妻の元に現れてあげて、4つのお願いをかなえてあげてほしいと頼むところ、素敵だった。その理由が、4つのお願いのレコードが彼女から初めてもらったプレゼントだったから。どこまでも相手のことを想う、なかなかできないから美しい。

宅間孝行さんの原作と聞いて納得。
くちづけもよかったけど、流れ星もいいお話。
舞台で見たいです。