ワンコ

ちむどんどんのワンコのレビュー・感想・評価

ちむどんどん(2021年製作のドラマ)
4.8
【僕の予想と納得のいかないこと】

僕は、大円団であろうことを前提で、にぃにぃは、養豚を学び、沖縄に帰ってアグー豚の養豚を成功させるという予想を友人に偉そうに言って聞かせていた(笑)

ハズレだった。マスオさんのままだった(笑)

ここは、僕のシナリオの方が良いのではないかと、全然、納得がいっていない(笑)

仲間由紀恵ちゃんが、あれほどピッタリのお母さん・優子を演じることになるとは、トリックの山田奈緒子やヤンクミを演じていた頃は考えもしなかった。

僕の神週は、ガマの遺骨発掘作業に優子が参加した週だ。

この作品のテーマは別のところにあることは理解しつつも、こうした戦争の悲劇や残されたものの悲しみを、物語の中で間接的にであっても、伝えることの大切さはあると思っている。

そして、草刈正雄さん演じる大里が、草刈正雄さんの実の娘が演じる大里の娘とともに、やんばるを訪れ、優子に姉・時恵の最期について伝え、時恵のかんざしを返したほか、水を飲みたいと言う時恵の最期の望みを、自分たちの飲み水を取っておくために嘘をついて飲ませてあげなかったと心から詫びる場面を見て、こうした伏線の回収も、沖縄戦の悲劇を伝えることとして、とてもいい演出だと思った。

今、ウクライナで戦争が起こっている。多くの悲劇が伝えられる一方、日本では戦争体験者が少なくなり、戦争の悲劇が忘れられてしまうという懸念も語られるようになっている。これに対し、作家の高橋源一郎さんが、教科書や、戦争小説、戦争詩を読むことで、戦争にふれ、戦争を知ることが出来るのだと、「ぼくらの戦争なんだぜ」という書籍を8月に出版している。戦場を知らずとも、ほんとうの「戦争」にふれることが出来ると思って書いた本だ。もし、よろしければご一読を。

そして、ドラマや映画でも戦争の悲劇やあさましさを、更に、そこから人々がどう立ち上がったのか伝えられるのだと思う。

ところで、和彦が愛ちゃんをふった時には、なんだかんだでちょっと腹が立った。あの時は、愛ちゃんこと飯豊まりえさんの好感度が一番だったが、その後、ネットニュースで高橋一生さんと付き合っているという記事を読んで、じゃあ、まあいいやと変な納得もしてみた。

まあ、とにかく、にぃにぃには振り回されたけれども、悪辣なやつが主要な出演者にいなかったので安心して見続けられた。

主演映画がハラスメント事件でお蔵入りになった佐津川愛美さんの明るい姿も見れてよかった。

僕のシナリオ予想がハズレたことと、愛さんがかわいそうな気がしたことで、少し減点はするけれど、楽しく観れたのでよかった。

むかーしから鳥人間コンテスト大好きなので、次回作の朝ドラも頑張って見ますよー。

以上。
ワンコ

ワンコ