やっと日本上陸も決定しFilmarksにも登録されました！2020年観た作品で映画・ドラマ合わせて個人的1位はこの作品🌺
本当に本当に素晴らしくて、全人類に観て欲しい。傑作。
演技・脚本・撮影・編集・音楽・演出・ロケーション・小道具、全てが世界レベルで最高峰。
俳優や製作陣のことを一切知らずにTwitterの一部でバズってる事から気になって観たのだけど、あまりに圧巻すぎて五体投地。2021年に入った今もリピートし過ぎてep2とep3はおそらく通算50回は観た（お気に入りシーンは200回は観た）
考察し始めると原稿用紙100枚分くらいになってしまうので手短に…
まずプーケットのロケーションが美しい。ビーチはもちろん、東洋と西洋の様式が混じった旧市街地の建築が作品の一部。撮影監督P'Tangの切り取り方の手腕に脱帽。観ているこちらがハッとする絵葉書のような構図のオンパレード。三角関係を示す人物配置や的確に心情を表す余白の使い方にも注目。
そして大学受験を控えた高校生の成長の物語なので、視聴者は10代から親世代までどこかで誰かに共感できるはず。親友からライバルに、そして恋愛に発展していく過程だけでなく、受験への不安感、親子関係のもどかしさ、セクシュアリティの葛藤、翻弄される片想い相手、兄弟間のプレッシャー。
撮影時は20/21才だった主演が6/10キロ減量し、瑞々しく痛々しく未熟な高校生らしい性衝動・口論・Instagramを通じたこの世代らしいコミュニケーションを熱演。
特に何度も出てくる「香り」を使った一連の演出は官能的であり、この作品の象徴でもある🥥
プーケットに住む華僑系タイ人の話で中国語がキーワードで多く登場するので、漢字が読める日本人にとってはアドバンテージ！漢字練習ノートを使った演出が全て効果的、特にep3ラストの"男主角"シーンは監督からのメッセージも強く感じる。
監督も脚本も20代の若手チームが中心。主演2人（BillkinくんとPPくん）は芸能事務所に入る前に高2/高3の時点で英語塾で知り合っており、家族ぐるみでとても仲が良いので、息がぴったり。
この2人に取材した上で脚本を当て書きしてるので、全てが自然だし、ドキュメンタリーを見ると自分が出演しないシーンでも撮影現場に赴き裏で支え合っているのが見えてしまい、あまりの尊さに言葉を失う。
日本版はドキュメンタリー総集編1話にまとめられてしまうようですが公式Youtubeでep5〜8だけは英字幕付きで公開されてるので本編視聴者は必見です…
