抹茶マラカス

メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

5.0
アメリカ郊外の町イーストタウンで起きた殺人事件。ケイト・ウィンスレット演じるメアが街中みんな親戚みたいな人間関係の中で笑みも漏らさず事件解決に向けてハードボイルドな空気感で捜査を進めていく。
とにかくカッコイイに尽きるケイト・ウィンスレットもだが、郡からやって来る捜査官のエヴァン・ピーターズだったり、メアの娘シボーンを演じるアンガーリー・ライスだったり、メアの母だったり、とにかくいい役者たちが素晴らしい演技を見せている。シンプルな殺人事件の捜査に見えて、ケアとやり直しの物語だったり、差別と戦う正義の心の話だったり、そして何より徹頭徹尾親子の物語だった。メアの母、娘、孫だけでなく事件の被害者の親、子、メアの周りの一家の親子、エヴァン・ピーターズの親。どんな年齢になっても親は親だし、そしてそれは子が子であることと両面で、メアは親であり子なのだ。
最終話までちゃんとひっくり返せるようにしていながらしっかり毎話気になる終わり方を見せる素晴らしいエンタメでした。