びっくりした。あの結末の後のスペシャルエピソードだから、どれだけしんどいものが来るのかと構えていたら、真摯に作られた二人芝居だった。ゼンデイヤの相手役はコールマン・ドミンゴ。『マ・レイニーのブラックボトム』などでもお馴染みの彼ことアリが、時に厳しく時に優しくルーと対話を繰り広げる。会話の内容も突飛なものはほとんどなくて、地に足をつけて向き合うとはこういうことだと見せつけるかのような淡々さ。SNSやルッキズム、悪意に満ちた陰口と、これだけ相手と向き合わないが故の問題がシーズン1で起こったからこそ、この対話は非常に胸に沁みた。ゼンデイヤも負けず劣らずの素晴らしい演技。
