抹茶マラカス

シークレット・インべージョンの抹茶マラカスのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スーパーヒーロー映画群だったマーベルはドラマの方式を採用してから様々なジャンルの取り組みを壮大なユニバースに取り入れてきた。シットコム、メタフィクション、法廷劇、そして今回はスパイもの。主演はサミュエルLジャクソンなので、派手なアクションというよりはポリティカルな感じ。身の回りの誰が信用できて、誰が偽物なのか。硬派に進んでいくが、その中でどんどん窮地に追いやられるニックフューリーはスクラルの侵略を止められるのか。
はっきり言ってしまえば、右肩下がりにしょぼくなっていくグラヴィグの小悪党っぷり、解決するどころかもっと事態は悪くなり、故郷なき移民・難民をどうするのかに対する答えの不提示、そもそもニック・フューリーが『キャプテンマーベル』の時代から約束を放っておいてるせいでは感など、すっかり繋ぎでしかなく、このドラマにおける描きたかったものがなんなのか、その独自性はさっぱり無かった。AoSのメンバーが出てくるなど、このキャラを出したかった、みたいなものも感じられるず。
作品を引っ張り続けたオリヴィア・コールマンはオスカー女優の貫禄を見せ通したことは賞賛に値する