コバタケ

シークレット・インべージョンのコバタケのレビュー・感想・評価

4.0
2023年07月13日-26日ディズニープラス全06話観賞(1話37~57分)
2023年配信のマーベルコミックのニック・フューリーを題材にしたテレビドラマ。

CIA捜査官であったエヴェレット・K・ロス(マーティン・フリーマン)は、モスクワで元同僚プレスコッド(リチャード・ドーマー)に会う。曰く、30年前から地球に潜んでいる人間に変身出来るエイリアン、スクラル人による侵略計画が進行中との事。その情報をニック・フューリーに伝えると話したロスは、もみ合いになり彼を殺害してしまう。その場から逃亡したロスは、何者かに追い詰められて絶命してしまう。かけつけたマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が見たその死体はスクラル人であった。

1話観てスクラル人の関係性がうる覚えだったので、映画「キャンプテン・マーベル」を再鑑賞してから吹替版で鑑賞する。

キャストは豪華で、74歳になったおじいちゃんのニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)、S.H.I.E.L.D.副長官だったマリア・ヒル(コー・スマルダーズ)、拷問・殺害問わず任務を淡々とこなしていくMI6のソーニャ・ファルズワース(オリヴィア・コールマン)、映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ではシャロン・カーターの上司、映画「ブラックパンサー」では一CIA捜査官で登場したエヴェレット・K・ロス(マーティン・フリーマン)、アイアンマンシリーズでお馴染のジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン(ドン・チードル)、映画「キャプテンマーベル」でスクラル人の将軍で登場したタロス(ベン・メンデルソーン)、HBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリス・ターガリエン役で知られるガイア(エミリア・クラーク)、フューリーがフィンランドに向かう搭乗機の飛行機パイロットは、映画「ブラック・ウィドウ」でナターシャの貴重な友人である調達屋の男性リック・メイソン(O・T・ファグベンル)などが出演している。本作は制作費2億ドル以上と言われているが、出演料や4ヶ月の再撮影などで膨らんだようだ。

お話は、シリアス路線で、フューリーが約束した”スクラル人が住める場所”を提供できていない中、姿を消したことでタロスが同胞を地球に呼び寄せている。若いスクラル人は、安住の地が得られない苛立ちから反旗を翻し、人間同士を争わせる滅亡戦争を画策している。それを阻止すべく帰還したフューリーたちが活躍する。

スクラル人は、シェイプシフター(姿を変化できる)であるため、各国の主要人物として以前から潜入しているなど、誰が敵で誰が味方なのかわからない中、その後の展開を含めて暴き出していく様が面白い。

また、キャプテン・マーベル化したスクラル人の主要人物2人が対決し、一方が勝利し人類に陰謀が暴露され、その事を知ったアメリカ大統領は、スクラル人弾圧を掲げ人間同士の疑心暗鬼を掻き立ててしまい、間違った暗殺を引き起してしまう。このような短絡的な決断をする人類に嫌気がさしたフューリーは、妻と共に宇宙に戻るというところで幕引きとなるが、今後のMCU「マベールズ」や「Captain America: New World Order」などにどう繋がって行くのか楽しみ。

本作はマーベル・コミックで2008年04-12月に展開されたクロスオーバーストーリーが元だが、プロットのみを引っ張ってきている為、原作を知らなくても構成はわかる。けれど、MCUを知っていないと情報不足で最大限に楽しむことは出来ない。

memo
・配信日:2023/06/21
・配信サイト:Disney+

テレビドラマ
★2023年 全08話
コバタケ

コバタケ