カズミ

シークレット・インべージョンのカズミのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1話平均40分前後、全6話構成なので、ドラマとしては軽い方だろう、と見始めたのだが、一話一話内容が複雑で、テーマがとんでもなく重く、うまく消化できずにかえって時間がかかってしまった。

スクラル人という『キャプテン・マーベル』から引き継いだ宇宙人を話の軸に据えてはいるが、特に前半はSF要素といえばそれぐらいで、全体的に描かれているのは難民・移民とテロ問題、水面下で動く戦争の危機感、などどちらかというとリアリティのあるスパイ映画に近い。
宇宙の難民という設定をとって、現代の社会問題に触れるスタンスは、個人的には予想を裏切られて面白かった。

しっかりと見進めていかないと全体像を把握しにくい脚本だったり、まさかのタロスの死、その上をいくまさかのガイア最強説が爆誕してしまったり、ストーリーの構成上仕方がないが、グラヴィクと最後まで対峙しなかったフューリーなど、突っ込みたい点と今後の不安と期待が見事に混在したなんとも形容し難い作品。

ドラマとしての視点は好きで、MCUとして見ると混乱し、ただただスクラル人たちの安寧を願う終わり方だったので、この設定がのちにどこへ繋がるのか気になります。
カズミ

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