シーズン1でカップルになった春田と牧が今度は家族として成長するラブコメディ。相変わらずテンポも良いし、時代を反映した小ネタも笑えるし、他人が家族としてやって行くに当たって直面する諸問題などは、カップルが男同士である分より分かりやすくなり、ドラマとしても普通に面白いとは思うのですが、傑作コメディだったシーズン1と比較するとやや物足りないシーズン2でした。オチも弱くて薄ぼんやりとした印象です。
BLドラマとしてもどうなのかなと思う内容です。BLドラマはしこたま見ていますが、このおっさんずラブ・リターンズの取ってつけたような男たちのイチャイチャ茶番劇にはどうしても鳥肌が立ってしまいます。
無理矢理はしゃいでみせたり、ご飯粒を取ってあげたり。もう見ていて恥ずかしくて仕方ない。武蔵のポジションも意味不明です。ゴミバケツに向かって叫ぶシーンは好きですが。
ラブシーンがストーリーにハマってないのは、男同士の恋愛をコメディとして笑わせたいところがあるからではないかと思います。「多様性」を推してるように見せても、ベースにある精神が保毛尾田保毛男のまんまではラブストーリーとして半端になるのは当たり前です。主役の春田と牧も、恋人というよりは男友達が無理して過剰なスキンシップしているようで、最後までチグハグな印象でした。
でもそこが男女問わず大ヒットした理由でもあったと思うので世の中は難しい。パッとしないシーズン2を見つつ、時代はもうおっさんずラブを追い越して行ったんだなと感慨深くなりました。
