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おっさんずラブのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

おっさんずラブ(2018年製作のドラマ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

とある不動産会社の営業所で巻き起こる、入り組んだ社内恋愛の模様を描き出したBLコメディ。

主人公である天空不動産の営業マン、春田創一を演じるのは『図書館戦争』シリーズや『予告犯』の田中圭。
春田の上司である営業部長、黒澤武蔵を演じるのは『新宿スワン』『帝一の國』の、名優・吉田鋼太郎。
春田とルームシェアをする後輩、牧凌太を演じるのは『悪の教典』『僕だけがいない街』の林遣都。
イマドキの若者である春田の後輩、栗林歌麻呂を演じるのは『14の夜』『ナラタージュ』の金子大地。

2018年に大ブームを巻き起こした『おっさんずラブ』。
元々は2016年に放送された深夜帯の単発ドラマであり、それが好評だったことで連続ドラマ化が決定した。
ちなみにこの単発版(2016)と連続版(2018)は、主要キャストこそ同じだが物語に繋がりはないらしい。

完全に時勢に乗り遅れていますが、今更ながらこの2018年版を初視聴。
ちなみに2016年版は未視聴です。

「抱腹絶倒のラブコメディ」という感じの売り出し方をしていたので、コメディ要素が強めのギャグドラマかと思っていたが、実際はかなりラブストーリーの要素が強め。
第一話こそ、田中圭演じる春田創一のほとんどパンサー尾形なオーバー演技や吉田鋼太郎さんのコミカルな演技、牧の「巨根じゃだめですか?」というセリフなど、まるでコントのような仕上がりになっていたが、回を増すごとにどんどん少女漫画のような、くっついたり離れたり三角関係になったりの恋愛物語へと発展していった。

社内恋愛、歳の差恋愛、同性愛といった、ともすれば重たくなってしまう種々の要素が、非常に軽めのタッチで描かれている。
その為、万人におすすめしやすい楽しいドラマではあるものの、観終わった後に特に何も残らない、水のような作品になってしまっているとも思う。

個人的にラブストーリーに全く興味がない為、観終わった感想として一番強く残っているのは「優柔不断な男はクズ」だということ。
結婚式をドタキャンして、本当に愛している牧の元に向かった春田の行為を良き事として描いているが、残された黒澤部長のことを考えたらとてもじゃないがこの2人を応援しようという気持ちにはならない。

結局、牧の父親は息子がゲイだということを受け入れられたのか?
そのことを描かずして、二人は幸せになりました、というエンディングで本当に良いの?

全体的に作りが幼稚で、BL好きやラブコメ好きな人以外にはオススメ出来ません。
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