こないだ映画版を観てちょっと面白かったのでドラマシリーズも全話観た。
危険な事故・災害現場に飛び込み救命活動を行う"走る救急救命室"ことTOKYO MER(Mobile Emergency Room)プロジェクトが始動。都知事からチーフドクターに選ばれたのは謎の過去を持つ喜多見。彼のリーダーシップのもとMERは結束を固め数々の業績をあげるがMERを解体せんとする様々な思惑が錯綜する。
鈴木亮平演じる喜多見の存在感、ヒーローとしての魅力が際立っておりドラマを牽引する。困難な現場でMERチームが力を合わせて頑張る姿、レスキュー隊など当初は対立していた陣営がMERを助力・応援・後押しする逆転劇もカタルシスを生む。人質事件とトンネル崩落事故はエピソード構成もよくできていた。
その一方で、大ピンチ!絶体絶命!→スローモーション&エコー→ヒーロー登場!&テーマ曲♪デデンデン♪という展開が多すぎて、一気見しているとさすがに食傷気味に。「死者は… ゼロです!」というお約束シーンにも赤面する。それでも喜多見が出てくると場面が引き締まる。主演俳優って大事やね。
盛り上がり方に方程式のあるドラマにこんなことを言うのは野暮なのは重々承知しているけど、いくらなんでも現場主義が過ぎるのでは。現場が第一という力学に引っ張られて職権を大幅に超えた命令や会議議決された決定が簡単に覆ったりするシーンが度々。一応それらを正当化する理屈もあるとはいえ。
MER関係者は判で押したように善人ばかりという中、音羽はコウモリ的存在で面白いキャラクターではあるものの毎回同じような演技なのでアークが弱い。その他チームメンバーなどは類型的な描き方にとどまっている。特に与党議員と厚労省関係者はさすがに気分が悪いんじゃないかなーと要らぬ心配したり。
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