このレビューはネタバレを含みます
全5話で驚いた。大体いつも8話ぐらいあるので。見終わった後にアマプラにあるドキュメンタリーを見たけど、もう少し長ければアンディ・ウォーホルとの関係も描かれていたのかなーと。
心を支配する恐怖の感情や焦燥の裏返しから相手を罵倒し、癇癪を起こして、後悔や孤独感に苛まれて崩れ落ちる姿が沁みた。話数を重ねるごとに富と名誉を得ながらも顔の皺が深くなっていくホルストンの疲れた顔が、何よりも彼の精神の疲労を感じさせる。
そうした負の連鎖が続いたからこそ、最終話で自分が手掛けた舞台衣装の躍動を見て流す涙、全てを悟って海を見つめた眼差しが印象深い。美しいものを追い求め続けるのがアーティストならば、ようやくそれを目にすることが出来たのかなと。もしくは今まで見てきた美しいものを改めて見つめ直せたのかも(ある意味走馬灯のようにも見えたので)。
壊れやすそうな、繊細なバランスを表現したユアン・マクレガーが良い。ライザ・ミネリ役のクリスタ・ロドリゲス、全然知らない役者さんだけど魅力的だった。クリスタとユアンの要所要所の掛け合いが本作の良さを一層引き立てている気がしてる。ビル・プルマン久しぶりに見たよ。
バトル・オブ・ヴェルサイユ、香水作りのエピソードが特に好きでした。