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プロミス・シンデレラのmaroのレビュー・感想・評価

プロミス・シンデレラ(2021年製作のドラマ)
3.0
2021年夏ドラマで面白かった順位:4/5
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

第1話はけっこう好きだった!
御曹司のイケメン高校生に、自分の意見を主張しまくるヒロインってところに『花より男子』っぽさを感じて(笑)

が、しかし。。。
個人的には第2話からちょーっと失速してしまったかなという印象だった。
途中から罰ゲームの要素は一切なくなり、自己承認欲求の強い男子高校生と、行き場のない崖っぷちアラサー女子の普通のラブコメへ。
さらに、このドラマでも三角関係が2つ。
成吾(と壱成で兄弟に寄る早梅の取り合い。
で、菊乃は成吾がずっと好き。

ただ、ここの関係性にあまり惹かれなかったのは事実。
理由としては、成吾のキャラクターが弱かったかなって。
もっと気持ちを全面に出してなりふり構わないところを見たかった。
そうすることで、もっと面白い人間ドラマになったんじゃないかと。

それか、彼が菊乃と"そういう関係"であったことを
もっと明示したらよかったかも。
そうすれば、「あー、ここはオトナなアレなんですね、土俵が違うんですね」
ってことで、もっとキャラが立ったかもしれない。
結局、菊乃がセリフでサラッと
「あら、もうあたしとはそういうことできない?」
って言ってるだけだったし。

その菊乃自身はね、
目立つキャラでよかった。
壱成に「蛇女!」って言われるぐらい、
虎視眈々と早梅を陥れようと狙っている悪女。
でも、その動機自体は早梅に対するただの逆恨み。
それで、壱成は拉致するわ、
最後に自殺しようとするわで、
メンヘラサイコパスだったのよ。
ちょっと扱いが雑だったかなー(笑)
しかも、それが最終回で出てくるから。
かなり唐突感が強い。
松井玲奈の演技はすごくよかったけど。

つまるところ、早梅が壱成に惹かれたポイントは、
粗削りだけど素直でまっすぐに気持ちを伝えてくるところ、、、かな。
早梅はよく「あたしの方が10個も年上だし、、、」
って口にしてたけど、
ここではあんまり関係ないと思うんだよ。
だって、壱成と早梅との絡みって家か旅館でしかなく、
彼が高校生であることを意識する瞬間ってそんなにない気がする。
これが学校とかだったら、
より一層お互いの立場を意識するだろうけどさ。
ひとつ屋根の下で暮らしている状況を踏まえると、
年齢は意味を持たず、
より相手の人間性で判断すると思う。

大人になると、
頭でいろいろ考えて、
気持ちだけを素直にぶつけてくる人っていなくなる。
さらに、旦那に捨てられ(これは仕組まれたものだったけど)、
住む場所もなくなったという踏んだり蹴ったりの状況。
そこに、もともとの「なるようになるさ」的な性格も踏まえると、
早梅が元気いっぱいの高校生に惹かれるのもうなずけるかも。
まあ、男っていうより、
もう少し弟とか家族的なポジションで見ている気もするけど(笑)

あとね、金子ノブアキの声が凄まじくよかった。
イケボ。


火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』|TBSテレビ
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