このレビューはネタバレを含みます
衝撃(？？？)のシーズン2の最終回から間が空いてしまった。
冒頭から新キャラのティアが登場。
リンの群れとはまた違う人魚たちが現れ、利用された復讐心から人間を絶滅させようと水面下で動き始める。
リンたちの群れがそれを阻止すべく戦う準備をし出し、結果的に人魚同士の戦争へと繋がってしまう……というのがシーズン3のメインストーリー。
シーズン3ともなれば、登場人物たちが着々と次のステージへ進む。
度重なるベンの勝手な行動にいよいよマディも愛想を尽かしかけており、環境活動家のロブと急激に親しくなる。マディはロブを信用し人魚の秘密を教えるが、ロブには実は大きな隠し事があった……
また、ベンの父も人魚の存在を目の当たりにし、人魚に対して執着し始めるのも波乱の始まりとなる。
また、シーズン1から何かとヘイトを集めがちなザンダー。彼はなんと保安官になるべく訓練を始めており、町の人々のために真面目になろうと努力する。そして一時は自身の命が危険に晒されながらも、友人マディのために奔走するのだ。個人的に彼のことを応援していたので、シーズン3での大出世は喜ばしい。彼が作中一番成長している。
一方で、シーズン2で妊娠した農場の女性がリンの受精卵で妊娠し、出産する。
ここで代理母メレディスがぞんざいに扱われているのに違和感。彼女に一度でも赤ん坊を抱かせたのか？とモヤモヤしてしまった(リンが悪いわけではないが)。
ラスト、ティアとのステゴロ戦ではあっさりとリンが勝つ。敵対していた群れもリンの支配下となり、陸も海も平和が訪れた。
ティアというキャラクターの落とし所、もっと深く掘り下げても良かったと思い、少し勿体無く感じた。リンが人魚界で最強という結末は全然良いのだが。
しかし“悪役”は倒してもベンは生死不明でマディの父デールは死亡。マディもロブと町を離れ、リンは海でベンを探す毎日を送る。
デール、なんで死んでしまったんだ。悲しい。
ベンとリンの絆が強まる一方で、マディの孤独感が強調されたシーズンであったのも残念。マディとリンの絆が好きだったので……
せっかく素敵な設定の舞台なのに、主人公ベンだけが最後まで好きになれず残念。
リンとホープと3人で陸で暮らす独りよがりな夢をずっと見ていればいいよ……
ブリストルコーヴの舞台や町の歴史などは非常に好みで、魅力的なキャラクターたちが大好きになったので、シーズン4があれば嬉しいしぜひ見たいと思う。
制作の続報を首を長くして待つことにする。
