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彼女はキレイだったのmaroのレビュー・感想・評価

彼女はキレイだった(2021年製作のドラマ)
3.5
2021年夏ドラマで面白かった順位:3/4
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

何だかんだで今期一番のトレンディドラマ感あったかなー。
身近なところで恋のベクトルがあちこち向かう。
そうして出来上がる佐藤愛(小芝風花)を中心とした2つの三角関係。

愛は宗介(中島健人が好きだけど、樋口拓也(赤楚衛二)はそんな愛が好き。
梨沙(佐久間由衣)も宗介が好きだけど、宗介は愛が好き。
もうね、微笑ましく観ていたよ。
若いっていいなって。

でも、今どきの三角関係って穏やかなんだね。
一昔前のドラマなら、けっこうガチで奪い取るみたいな、ずるがしこいことしてでも振り向かせるみたいな、そういうのあったけど。
特に脇役の方がね、いろいろけしかけたりしてた気がする。

樋口は「負けませんから」みたいに、宗介に宣戦布告してたけど、恋愛においては何か大胆な行動するかっていうとそうでもなかったし。
なんか、大人しくていい子たちだった、みんな。
まあ、ドロドロしたのは、今は深夜ドラマでやるんかね(笑)
韓国ドラマの方観てないけど、なんとなく韓国ドラマの方が面白そうな気がした。

あと、こういうドラマっていろいろツッコミどころがあって、
それを楽しむのも一興だと思ってる。
このドラマで一番感じたのは「小学校のときの恋愛を引きずりすぎじゃない?」ってこと(笑)
高校生ならまだわかるけどねー。
これはもはや美男美女だからこそできる芸当で、凡人からしたらSFやファンタジーと同等の世界観じゃなかろうか(笑)

それにしても、途中からキャラ変しすぎた宗介の様子のおかしさときたら。
きっかけは第4話だったね。愛と宗介がいっしょに出張行ってから、2人の間に何かが芽生えちゃった。

第8話では、宗介から「いっしょに出社しよう」って誘ってて。
新卒かよって。
そんな浮かれポンチ全開なもんだから、
樋口に「バカなんですか?」って言われる始末。
ここは笑った。
上司に何の躊躇もなく言い放つ樋口の正直さ(笑)

まあ、中島健人は"副編集長"ってガラじゃなかったよね。
その若々しい見た目は、むしろ"エース"っていう方がしっくりきたかもしれない。

それにしても、最終回はちょっとこれまでの話と比べると浮いてたかな(笑)
恋愛がひと段落して、いきなり「人生は楽しむべし!」っていう話に変わってて。
しかも、後半でものすんごいキスきたから。
これまでプラトニックな感じだったのに、いきなりお互いの顔を食べるかのような熱いキス。
あまりにも行動が違ってて、思わず吹いてしまった(笑)

そういえば、最後は一部生放送になってたけど、ほんの数十秒だけ。
短すぎてもはや収録との差がわからなかった(笑)
前に日テレでやってた『THE LAST COP/ラストコップ』(2016)の方が、視聴者がその後の展開を選べる点で手法として面白かったなー。

個人的には、絵本作家役に日髙のり子さんをキャスティングしてくれたのがツボだった。
声だけで癒される。
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