ナツミオ

前科者 -新米保護司・阿川佳代-のナツミオのレビュー・感想・評価

4.0
WOWOW録画鑑賞

【保護司】
犯罪者や非行少年の更生を助ける非常勤の国家公務員。
民間人の奉仕精神だけで行い、報酬は一切ない。

“前科もんは不安なんだよ
 でも佳代ちゃんはそこに一緒にいてくれるじゃん‼️”
〜斉藤みどり

全6話。エピソードは3つ。
後半につれて話は重くなり、主人公の苦しみも比例する。

映画版を先に観たが、ドラマ版から先に観ればよかった〜

これは、なかなか良かった考えさせられ、余韻の残る社会派ドラマ‼️
新米保護司がそれぞれの対象者(元受刑者)に寄り添い向き合うことで成長していく人間ドラマ。
1、2話の対象者・斉藤みどり役、石橋静河のキャラが胸熱‼️

けれどやっぱり、オーラを消した、主演の有村架純の演技が胸を打つ‼️‼️


人気コミック「前科者」を有村架純の主演で、連続ドラマ&映画という形で実写化した社会派ヒューマンドラマ。
“前科者”たちの更生、社会復帰を目指し、保護司が奮闘する。

2021年日本作品
原作 香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
監督・編集 岸善幸(1,2話)岡下慶仁(3-6話)
脚本 港岳彦
音楽 岩代太郎
出演 有村架純 石橋静河 大東駿介 古川琴音 柄本時生 大西信満 富田健太郎 
橋本さとし 徳永えり 秋山菜津子 宇野祥平 北村有起哉

(WOWOW解説より)
「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で人気連載中のコミック「前科者」(原作:香川まさひと、作画:月島冬ニ)を有村架純の主演で映像化するWOWOWオリジナルドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」。
本作は、罪を犯した“前科者”たちの更生、社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘する保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。
『あゝ、荒野』前後篇で国内の映画賞を総なめにした岸善幸監督が、連続ドラマ&映画という二つの形で実写映像化に挑む。映画版の公開は2022年。
有村が演じるのは、無給の国家公務員である保護司の阿川佳代。「~-新米保護司・阿川佳代-」というサブタイトルが示す通り、保護司になったばかりの佳代が、さまざまな事情を抱える保護観察対象者たちの更生のために奮闘する。
連続ドラマ版のエピソードは原作をベースに、佳代が3人の“前科者”たちと不器用に向き合いながら成長する姿を全6話にわたって描く。
その3人の“前科者”に扮するのは石橋静河、大東駿介、古川琴音。実力派俳優たちとの共演で、有村のどのような一面が引き出されることになるのか、これまでのイメージを覆す熱演に注目だ。

<ストーリー>
阿川佳代(有村架純)はコンビニでアルバイトをして生計を立てながら、罪を犯した者の更生を助ける無給の国家公務員である保護司になることを決意する。
研修会などを経て、保護司になったばかりの佳代は、経営していたアクセサリーショップの従業員に激しい暴力を振るい、恐喝および傷害罪で懲役2年を経て仮釈放となった斉藤みどり(石橋静河)、実の兄を殺害し6年の実刑判決を受けるが刑期を半年残して仮釈放となった石川二朗(大東駿介)、覚醒剤取締法違反で執行猶予となった田村多実子(古川琴音)を担当することに。
保護司として“前科者”の居場所を見つけるために奔走する佳代は、過去のある経験からトラウマを抱えていた。保護観察対象者である彼らはそんな彼女と過ごすことで犯した罪と向き合い、心を動かされる。そして佳代もまた、3人と接していくうちに成長をしていく。

罪を犯して償った人たちの社会復帰を手助けする、”保護司“という、民間人の奉仕精神だけで保たれている社会の矛盾を突きつけられる社会派ドラマでした‼️

これはなかなか考えさせられる、余韻がすごい作品。
これから観られるかたは、ドラマ版から観るのがオススメです‼️






【忘備録】ネタバレあり
(あらすじ)
第一話
コンビニのアルバイトで生計を立てる阿川佳代(有村架純)は、ある出来事をきっかけに、罪を犯した者の更生を助けるために保護司となった。保護観察官の高松(北村有起哉)の指導を受けて、初めて対象者・斉藤みどり(石橋静河)を受け持つことに決まる。みどりは恐喝および傷害罪の前科を持つ。佳代は、みどりの自由奔放な性格に振り回されるばかりだが、同時に彼女が持つ暴力性と複雑な家庭環境を知ることになる。



第二話
みどりが暴力沙汰を起こしたという連絡を受け、勤め先のデイサービスに駆け付けた佳代。そんな佳代を見て、みどりも心を許し始める。その夜、みどりが語ったのは、自分が起こした事件の背景と、母親・ユカリ(秋山菜津子)への複雑な想いだった。彼女の告白を受け止め、みどりの更生に寄り添うと決意する佳代だったが、デイサービスから、再び連絡が入る。みどりは、DV被害に遭った親友のため、職場放棄をしていた。



第三話
佳代にとって2人目の対象者が石川二朗(大東駿介)に決まる。二朗が犯した罪は、殺人だった。実の兄を包丁で刺殺し、懲役6年の実刑判決。初めての男性対象者でもあり、最初の面談に身構えて臨む佳代。しかし実際に会った二朗は礼儀正しく、とても殺人を犯したようには思えなかった。少しずつ、二朗との間に信頼関係を築いていく佳代。しかしそんなある日、兄の墓参りに同行してほしいと二朗に頼まれて……。



第四話
二朗の義姉・愛子(徳永えり)から、二朗が幼い少女に危害を与える可能性がある、と忠告された佳代。「保護司は事件に立ち入るべきではない」と諭す保護観察官の高松を説得し、その言葉の意味を知るため、愛子のもとを訪れる。そこで佳代は、二朗が事件前に親しくしていた今野あおいという少女の存在を知る。そして、二朗が兄を殺害した本当の理由を知った佳代は、二朗にある提案をするが……。



第五話
3人目の対象者、田村多実子(古川琴音)を担当することになった佳代。多実子は覚せい剤取締法違反で逮捕されたが、執行猶予の判決を受けていた。法廷でも裁判官に「自分を刑務所に入れてほしい」と強く訴え掛けた多実子。恋人の裏切りによって性風俗で働かされ、薬漬けとなってしまった彼女は、自信と希望をすっかり失っていた。佳代は、多実子の薬物との闘いに、最後まで付き合う、と約束するが……。



最終話
多実子の元恋人で、覚せい剤の売人でもある佐藤翔(富田健太郎)が多実子に接触を図ったことを知った佳代。多実子は辛うじて薬物の誘惑に打ち勝つことができたが、いつ再び翔が接触してくるとも知れない。多実子を全力で守る、と決意する佳代。しかしそんな佳代を待ち受けていたのは、保護司にとって、最大の試練ともいえる局面だった。保護司となって半年。 “前科者”を前に、佳代がたどり着いた答えとは……。


キャスト(テレビドラマ)
(主要人物)
・阿川佳代
演 - 有村架純(少女期:田畑志真)
保護司。

(前科者)
・斉藤みどり
演 - 石橋静河(幼少時:黒木咲奈)
1人目の対象者。
アクセサリーショップの従業員に対する恐喝および傷害罪で懲役2年の刑を受ける。

・石川二朗
演 - 大東駿介
2人目の対象者。
実兄に対する殺人罪で懲役6年の刑を受けるが、刑期を半年残して仮釈放される。

・田村多実子
演 - 古川琴音
3人目の対象者。
覚醒剤取締法違反容疑で執行猶予の判決を受ける。

(佳代の関係者)
・高松直治
演 - 北村有起哉
保護観察官。

・松山友樹
演 - 宇野祥平
佳代がアルバイトをしているコンビニの店長。

・阿川道之助
演 - 橋本さとし
佳代の父親。

・佳代を助ける男(回想)
演 - 丸山智己

・佳代を襲う男(回想)
演 - カトウシンスケ

・コンビニの客
演 - 内藤トモヤ

(みどりの関係者)
・斉藤ユカリ
演 - 秋山菜津子 

・福島シオン
演 - 鈴木卓爾

・野村勝子
演 - 上原奈美

・野村克幸
演 - 山崎画大

・美容師・シホ
演 - 佐々木史帆

・カズ
演 - 柄本時生

・ユリ
演 - 清水葉月

・マル
演 - 奥村佳代

・ワコ
演 - 荒井愛花

・ムツ子
演 - 外薗舞

・ユカリの客
演 - 三溝浩二

(おぎなかデイサービス)
・塩川正光
演 - 清水伸

・マツコ
演 - 稲川実代子

・ミツコ 
演 - 小林きな子

(二朗の関係者)
・石川一朗 
演 - 大西信満

・石川愛子 
演 - 徳永えり

・今野あおい 
演 - 瀧七海(幼少期:共田すず)

・今野かなみ 
演 - 秋月めい(3歳:松尾陽花)

・今野聡美 
演 - 森レイ子

・今野和也 
演 - 竹森千人

(矢島造園)
・矢島信男 
演 - おかやまはじめ

・職人 
演 - THIS IS 岡下、石橋侑大

(多実子の関係者)
・ヒデロー
演 - 中川晴樹

・佐藤翔 
演 - 富田健太郎

・半グレ男・藤原
演 - 火野蜂三

・半グレ男の仲間
演 - 藤原シンユウ

・レストラン店員 
演 - 北澤響

・裁判長
演 - 信太昌之

・弁護士
演 - 小田切大

(その他)
・女性保護司・渡辺 
演 - 高井純子

・ミワ
演 - 祷キララ

・女性刑事・松坂
演 - 長田奈麻

・新たに佳代を訪ねる保護観察対象者
演 - 前原滉
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