つい

相棒 Season 8のついのレビュー・感想・評価

相棒 Season 8(2009年製作のドラマ)
4.6
個人的に面白いシーズンでした。及川光博さん演じる神戸が2代目相棒になって迎えるシーズン8は良作揃いの印象。証拠品の返却帰りに事件に遭遇するパターンが結構多かったかなー。

実はシーズン8からは観た回もチラホラありました。
「相棒」が大好きな元カノの解説付きで2話「さよなら、バードランド」、10話「特命係、西へ!」、15話「狙われた刑事」16話「隠されていた顔」17話「怪しい隣人」はライブで視聴。
「相棒」は単体で観ても面白かったですが、流れで観ると主要キャラの人間関係とかより面白く観れますねー。

シーズン7までは女優を重視してた感じもあったのですが、及川さんを迎えてのシーズン8だからなんでしょうか、男性俳優のカッコいい系・ワイルド系・カワイイ系・ダンディ系...いろんなイケメンの起用が高かった気がします。女性視聴者が多かったんですかね。

右京さんと神戸くん「キレすぎる冷静」×「エリート臭い冷静」のバディもこれはこれで面白いですね。
なにせ亀山薫が熱かったんで、こういうチェンジは面白いなー。亀ちゃんと違って神戸くんが賢いキャラなので、ミスリード役として高度になった気がします。

なんで右京さんの前でこうもペラペラしゃべってしまうのか、捜査一課の芹沢刑事の情報漏洩っぷりが相変わらず面白い。

まだスマホは誕生してないんですね。久しぶりに色んなガラケーが観れるのが密かな楽しみでもあります。
シーズン7の歌入りOPはあんまり好きじゃなかったけど、シーズン8はムーディで怪しげな感じで好きです。

3話「ミス・グリーンの秘密」は傑作でしたし、8話「消えた乗客」11話「願い」もかなり印象に残りました。


●1話「カナリアの娘」
はーもういきなり豪華キャスト。古谷一行さん、内山理名さん、鈴木一真さんなどなど。間接的に登場していた「赤いカナリア」がようやく本格登場する回。「赤いカナリア」ってここまで長期にわたって相棒に関わってくるんですね。

●3話「ミス・グリーンの秘密」
凄く良かった!この話はS7-15話「密愛」と並ぶくらい名作だと思う。草笛光子さん出演回。
先に結末映像みせてる割に展開が読めず、段々とストーリーにのめり込む感じが秀逸でした。なかなかに真実が酷い話で、犯人に同情を感じてしまう話しなんですけど、ここまであんまり魅力を感じてなかった神戸くんが大好きになっちゃう話でした。最後のシーンはなかなかに震えます。

●6話「フェンスの町で」
少年による犯行を描いた物語。米軍基地のちょっとした問題提起も含まれた回。犯罪者なんですけど、少年の友情や青春も描かれていた異色回だと思います。

●8話「消えた乗客」
かなり面白かった。バスジャックされたんじゃないか、というところから始まるんですが、結構普通に右京さんが追い詰めてからの最後のどんでん返しが良かった。
かなり濃密な人間ドラマが展開された良作でしたし、神戸くんが案外チェス得意だったり、はじめて花の里に訪れたりで、本編以外でも見どころ十分。

●10話「特命係、西へ!死体が握っていた数字と、消えた幻の茶器の謎…東京~京都・連続殺人と420年前の千利休の死の秘密が繋がる!?」(サブタイ長過ぎ!)
なんでか実は観てた回。特番ですね。歴史ミステリーと絡めるという面白い試み。壇れいさん、橋爪淳さん、石野陽子さんなどなど出演されてます。
でもやっぱり共演をキッカケに及川光博さんが恋人役で出演した檀れいさんと、交際されて結婚したというのが素晴らしいですよね。その後円満離婚されましたが、名作映画のような二人のラストシーンはかなりグッときます。

●11話「願い」
うー切ない。時効を迎えてしまった事件に関連した事件が再び起こるという内容なんですが、いやーなんともやるせない悲しいお話。いつものように先の読めない展開ではあるものの、結末はとても悲しい真実。

●12話「SPY」
警視庁vs警察庁バチバチな回。美木良介さん小嶺麗奈さん出演回。ただどうしてスパイ絡みのストーリーってこうも複雑になるんですかねー。神戸が捜査一課や大河内監察官などから取り調べを受ける序盤が好きです。神戸が大河内に「なんで結婚しないんですか?」って鋭い質問するシーンも良かったなー。

●14話「堕ちた偶像」
終始腐った政治家の話かと思ったら、うーなんだよこの切ない終わり方。右京さんが逮捕される政治家は、性根は良い人が多い印象。

●15話「狙われた刑事」
再鑑賞ですが冒頭のニンニクのシーン以外あまり覚えてなかった。伊丹さん主軸でストーリーが進むのがイイですねー。伊丹さんが特命係と行動を共にするのが面白い回。

●16話「隠されていた顔」
再鑑賞した回。柄本時生さん、鳥居かほりさん出演回。殺害する方法がかなり異色。「暗示」「サブリミナル効果」「確認行為」など心理学に絡む用語がでてきて面白い回。
「マツコの知らない世界」で及川光博さんが「ナポリタンの世界」を紹介してましたけど、最後に神戸が「お昼はナポリタン」っていうセリフで笑ってしまった。

●17話「怪しい隣人」
どこか憎めない3人の犯行グループが右京に振り回される話。小倉一郎さん、三宅弘城さん、金井勇太さんなど出演。相棒にしては珍しい全体的にコミカル強めなお話でした。

●18話「右京、風邪をひく」
相棒では珍しく時間軸が行ったり来たりする構成。3つの事件がドンドンつなぎあう感じも良いし、右京さんが風邪をひくというレアな感じも良かった回。
 管理人さん、どこで縁があったのかと思ってwikiみたら、都民ジャーナルに和製シャーロックホームズと投書した人だそうで、結構相棒に色んな役で出演されてるんですね。
・season1 第10話「最後の灯り」(2002年) - 掃除婦
・season2 第18話「ピルイーター」(2003年) - スナックママ
・season4 第2話「殺人講義」(2005年) - 遠山ちず(管理人)
・season5 第3話「犯人はスズキ」(2006年) - 井伏節子
・season6 第8話「正義の翼」(2007年) - 横山澄江(掃除婦)
・season7 第4話「隣人の女」(2008年) - 桂木和枝(結婚相談所スタッフ)
・season8 第18話「右京、風邪をひく」(2010年) - 遠山ちず(管理人)

●最終19話「神の憂鬱」
水野美紀さん、清水章吾さん出演。
オービスの誤作動からはじまった関係者の死の謎を追うストーリー。内容が濃密でかつテンポも良かった。小野田さん大河内さんもガッツリ登場。神戸くんがなんで特命係に配属されたか真実が明らかになるんですけど、良い内容でしたねー。
そしてシーズンを終えて、ようやく右京さんが神戸くんを特命係に向かい入れる感じ、イヤーたまらなく好きなシーンでした。
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