地底獣国

スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド シーズン1の地底獣国のレビュー・感想・評価

3.9
「スタートレックディスカバリー」シーズン2からの続きなんで、未見だと置いてかれる可能性大(ディスカバリーがNetflixから引き上げられちまったから今セルかレンタルでないと見れないんだよなぁ)。

一言で言うなれば「今のドラマとしてアップデートした『宇宙大作戦(TOS)』」。ケルヴィンタイムラインの作品群が映画という形態の所為かTOSらしさが感じられなかった(というかアレはスタートレックの皮を被ったスターウォーズやワイルドスピードだったわけだが)ので個人的にはこれだけで見た値打ちがあったと思ってるし、「アップデートした『新スタートレック』」であるオーヴィルとの棲み分けも上手くいってるのは喜ばしい。まあTOSらし過ぎる大雑把さ、強引さが見られるエピソードもあるんだけど、そういう所も含めて偏愛してしまう。

キャラクターに関してはTOSに登場する人もしない人もレギュラー陣皆魅力的。TOSが放送された当時は存在自体が画期的だったけど、あまり活躍の機会が無かったウフーラを士官候補生に設定して艦内各部門ローテーションさせる事でブリッジクルー達といろんな化学反応を引き出してみせたのがお見事。あと、ラアンとオルテガスは、多分オーヴィルのアララとゴードンを意識してると思う。

ただこのシリーズ「パイク船長の未来」という問題がのしかかっており、どうしてもTOSと比べて「抜け」が良くない。製作陣としてはそこで視聴者の興味を引っ張りたいのかもしれんが、あんまりムードが暗くなると見続けるのが辛くなるんで匙加減には注意してもらいたいところ。

あと、タイトルに反して「奇想天外さ」や「新しさ」をあまり感じられなかったので今後頑張っていただきたい、と思ってたらS2で早くも飛び道具的ゲストの回が用意されてて、もうネタ切れなんじゃないかと心配になってきた。

追記:てらそままさき氏の声でもっかい見たいんで、どんな形でも良いから出来るだけ早く日本語吹替えありで国内リリースしてほしい(更に追記:結局5ヶ月待った)。
地底獣国

地底獣国