リッジスカイウォーカー

しかたなかったと言うてはいかんのですのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.0
実際にこんな事があったんですね。

自分はやっていないから罪ではないのか。
最大限人間としての行動を取れたのか。
本意ではなくても関与してしまった場合、重く突きつけられる「責任」。

何を持って責任なのか。
罪の重さとは何を持って量るのか。
主人公は自分の過ちの程度に左右されます。
こういう時、一人でいては思い詰めてしまうので、誰かがいる事の方が違う考えが頭に入ってくるので良いと思う。

起きてしまったことは「仕方ない」のだけれども、なぜ「仕方ないと思うことが起きてしまったのか」は、素通りせず噛み砕く必要はある。

主人公が嘆願書を書くまでの流れは、妻の献身さ、子どもの存在による心の変化を掴む事ができて良かったのですが、アメリカの弁護士もなんだか簡単に認めてしまうし、まぁ時間の都合上だとは思うのですが、淡々と良い方向に進んでしまうのはちょっともったいないなぁと思った。

最後の方をもう少し丁寧に描いてくれればより良かったと思う。

いろんな都合があったんでしょうけど、せっかく心に訴えかける内容かつ、役者の皆様の演技がとても良かったので、作品の質を保ってほしかった。

これも「仕方ない」とは言いたくないですよね?