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想い出づくり。のJaJaのレビュー・感想・評価

想い出づくり。(1981年製作のドラマ)
5.0
脚本家の岡田惠和がこのドラマをオマージュしたドラマをよく作るので、本家を前々から見たかった。
ちょうど3話を見終わった頃に山田太一が亡くなった。
私の生まれ年のドラマで、幼少期の日本の雰囲気を思い出した。あの頃の西新宿の高層ビル群も今よりもスカスカと空が広く見える。
働いていても結婚適齢期には肩たたきされ、親に結婚をせっつかれ、結婚しか行き場がなかった当時の女性たち。今はいい時代になった。
久美子が典夫にレイプされ付きまとわれ、彼女はその傷を隠すかのように典夫を「好き」になる。こういう気持ちの持って行き方がこの当時らしいなと思った。今だったら訴えるよね。
やるせない気持ちの落とし所をなんとか作って気持ちを保っている。のぶ代の結婚の仕方もそうだし。
最後の香織の結婚でしがない現実からの抜けを作ってあるところがホッとさせる。
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