お互いに対する心情の変化よりも、先天性の性質に絡む駆け引きが前に出ている気がして、自分の好みではなかった。
【ネタバレ】
無理やり色を体験させるというのは、暴力的に感じる。ある意味、覚醒剤を本人の同意なく打つみたいなものでは…。
他の人の例から、まず100パーセント日常生活に支障をきたすことが分かっているのに、保健の先生が呑気なのは不自然だと思う。
ハッピーエンドになっていたけど、デカラーの喪失感をどう乗り越えるんだろう。一緒にいても見えなくなったりするのに。
私個人の勝手な考えとしては、世界観の中に何らかの解決方法が欲しい。
例えば、脳の手術をすれば、プローブを見てもカラーラッシュが起きなくなる。これが凶行に走ることを防ぐ唯一の方法とか。
それでもやっぱりユハンといたい、色を失ってでも、色を教えてくれた君と生きることを選ぶ、というハッピーエンド。
ユハンのことも、モノで霊感のある友人のことも普通に受け入れている、ユハンの幼馴染が素敵過ぎたので、4人の生徒の絡みをもっと見たかった。