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なつぞらのfonske0114のレビュー・感想・評価

なつぞら(2019年製作のドラマ)
2.5
朝ドラ100作目、アニメーター、今までのヒロイン出演、広瀬すず、という話題満載の作品。
始まれば美男美女がこれでもかと出演、チームナックスも全員出演にジブリを中心としたアニメ創成期が舞台と話題は更に満載。

ここ何本かから朝ドラを見はじめて、更に広瀬すず主演で見たものの、作品の中身ではなくこうした看板をふりかざすとするいやな予感は的中した。個人的にはイケメンとかがでるよりも作品にひかれるタイプなのでこの作品は合わなかった。

以下ネタバレとそのあたりを。


まず、僕は広瀬すずはいい女優だと思っている。元気のある役から暗い役まで、最近の若手の中では降り幅が大きくしかもはまり役も少なくない。

しかし今作は暗くテンポが悪い作品で、広瀬すずは一定のリズムを基本保った演技のため良さはあまりでていなかったように思う。

そしてキャスティング、美男美女で人を揃えすぎて現実感などそっちのけ。今までのヒロイン出演にしたせいか登場人物が多すぎてそのせいで一人一人がペラペラ。~っちが多すぎ。重い場面で違和感がでる。なつよ、結婚後もかずひささんではなくいっきゅうさん、というのか。あと比べるのは酷だが、わろてんかでは鈴木京香、半分青いでは松雪泰子、まんぷくでは松坂慶子が主人公の母親役でよかったが松嶋菜々子ではやはり物足りない。

現代につながる育児問題も結局なつは子育てを懸命にする場面が一部しかなさすぎて無理やり入れた感。肝心のアニメ現場も才能でいれてもらう、周りのアイデアをもらって自分から発表、そんなのばっかりで悪戦苦闘するシーンが少なすぎる。一久さんの苦闘の方がよっぽど見応えあったよ。ドラマ自体が家族がテーマでもしそれだからだったとしても自分には色々合わなかった。家族がいっぱいでただけで、現代の価値観もいれたためかそれぞれが支え合う場面が少なく感じたからだ。そういう意味では雪次郎の料理人か演劇かあたりはまだよかったが、しかしここも本編とは関係なかった。

音楽が暗い。女の子のらんらん~はナウシカオマージュなのかわからないけど、朝からあの音楽あると気持ち悪くならないだろうか。あの曲=泣かせますみたいに感じてしまって個人的にはダメだった。

北海道場面はまぁ、見てると基本あの展開になるよね、という。草刈正雄が死ななかったのは意外だったが、このじいちゃんはかなり求心力があった。真田丸でも草刈正雄が死んで勢いが減ったからやはり今回でもすごい。

よかったのは他に一久さん、ゆみこちゃんあたり。渡辺麻友は棒でひどかった。

あとよかったのはアニメ創成期を見られたこと、ウッチャンがお父さんというつながりとOPのアニメがラストにつながるのなどはよかった。

最終回、急に回想シーンが入って一瞬よくわからなくてひるんだ。アニメと実写をまぜて駆け回るとかあってもよかったんじゃないだろうか。
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