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いだてん~東京オリムピック噺~のkarlのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

一般の評価が低くて視聴率も悪いと聞いて、最近フィルマークスに出入りしてなかった(スンマセン!!)けど、良い評価を書きにきました。

評価が低い理由は、大河ドラマは時代劇でないといけないと思ってる方が多いからだろうか? けれどオリンピックを来年に控えて日本はどうやって最初のオリンピックに参加したのか、最初の選手は何人だったのか、などと来年のオリンピックをより楽しく観る情報が満載です。

まだ今は第2部の途中だけど、とりあえず第1部で良かったところをいくつか書かせてもらいたいと思います。私は逆に時代劇があまり得意ではないのでもう何年も大河ドラマを観ていませんでした。また、3年くらい前まで海外ドラマばかりで日本のドラマも最近やっと見始めたような奴なので話半分以下でよければ聞いてください。

時代劇や大河ドラマが得意でないのに観ようと思ったきっかけは宮藤官九郎、と言っても「あまちゃん」は観てなかった、けれどあまりの大流行に観ればよかったかなと後悔、そんな中スカパーで「未来講師めぐる」が再放送され、SF好きなので観たらこれが面白い!脚本が宮藤官九郎だった!それと森山未來がカッコいいから。「澪つくし料理帖」でファンになったから。

まあまあ楽しく観ていた1部の最初の頃に、「これは誰だ!?」と思う役者さんに出会う。森山未来の初めての師匠。ほとんどセリフもない、なのになんなんだろうこの存在感。次の週の録画で思わず巻き戻して名前を確認、松尾スズキという方だった。ファンになろう。

1部の最後の方で、杉咲花演じるシマちゃんが結婚する。花嫁姿の美しいこと!!!彼女の小さな顔を素敵な花柄の手縫いのレースが覆っている。
その後の関東大震災の混乱。1部の最終回だったかな、シマちゃんを探す旦那役の柄本佑の前にシマちゃんが現れ、そして消える。そして増野(柄本佑)はそれによりシマちゃんが亡くなったことを理解する。それはもう切ない、思い出しただけで悲しいシーン。こんな方法で愛しい人が亡くなったことを理解させるなんてなんていう演出だろう。

同じく1部の最後の方にほんの数話出演する運動選手がいる。人見絹枝選手。演じている女優さんが宝塚の男役のように凛々しくてかっこいいんだ。しかも上京して増野に出会い、シマちゃんからの手紙を読む機会を増野に与えてくれる。もっと観たかったな、この人の活躍シーン。

他にも上手だな、面白いなと思う俳優さんはたくさん出てくるのだけど、萩原健一の高橋是清がすごい存在感!すごい俳優さんだったんだな、そしてもう会えないんだな。彼はこのシーンで登場するずいぶん前に亡くなってしまったけど、このドラマを観るほとんどの人の記憶にずっと残るんだろうな。

2部も面白いです。この後も楽しみにしています!
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