エータキ

いだてん~東京オリムピック噺~のエータキのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オリンピック招致に人生をかけてきた田畑が、1964年のオリンピック開催の直前で政治家たちによって事務総長の座を解任される最終回2話手前ぐらい。なぜこうなってしまったか原因を探ると田畑編が始まった25話あたり、1920年代のオリンピック参加時の資金難で、高橋是清に「これからは政治だってスポーツに口出しする時代ですよ」とけしかけて資金集めしたことが原因だとわかる。この伏線回収の仕方が凄まじいなって思った。
従来は政治がスポーツに口出すことは厳禁とされていたが、資金繰りのためにその禁忌を破った田畑。しかし後年、政治がスポーツに口を出してきたことにより立場を追われてしまう。壮絶なしっぺ返しを喰らった感じで面白いし、実話なので尚更やばい。
他にも26話あたりの日本人女性で初めてオリンピックに出場した回や、金栗四三編で初めて日本人がオリンピックに出場した時に文武両道で日本国内には敵なしだった男が海外の圧倒的な壁の高さにこころが折れる回なども好きだった。
また駅伝の発祥だったりと現代のイベントの由来となる出来事も多くて面白かった