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SHOGUN 将軍のmのネタバレレビュー・内容・結末

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

1話鑑賞。
まず何より画のクオリティの高さに驚き、日本人役は日本人の役者で揃えた故のハリウッド作品らしからぬ日本語の発音のまともさにもまた驚く。
しかしそれ以上のものはここには無かった。「ゲーム・オブ・スローンズ」がやりたいんだなというのは分かりましたが、ドラマとして観客を惹きつける為の根本的なものが欠如していると思う。

「こいびとのみつけかた」で最高に良かった彼や「街の上で」のあの子や「愛なのに」のあの子、「彼女はひとり」のあいつと単館・インディーズ系映画の若い役者達の活躍を見れたのは嬉しい。

【追記】

その後なんだかんだで友人に薦められて最終話まで完走。
2話以降は確かに飛躍的に面白くなる。ただ最終的に関ヶ原の戦いではなく関ヶ原の戦いに勝つ為の裏の根回しの策を描く物語であるというのは拍子抜けしつつもまあ良いとして、ずっと思わせぶりに引っ張ってこれだけ重要な人達が死んだ割にこの程度の策なんだ?というのは正直思ってしまった。今作における女性達の主体性は時代劇らしからぬ良さがあって海外のクリエイターが作る時代劇の意義を感じたのだけど、結局真田広之の駒なのかとも思うし真田さんのキャラクターがそこまで魅力的ではないので、何か歯痒さみたいなものを感じてしまう。ごめん侍文化嫌いなんだ俺・・

映像や美術・衣装のクオリティは最後まで圧倒的。
先述の通り女性陣に主体性がありかなり活躍するのは今作の美点で、主役ばりに目立つ存在感のアンナ・サワイ、実質ラスボスで圧を放ちまくる二階堂ふみ(遂に彼女の存在感に相応しい場に立てたという悦びがある。ふみさんは製作費100億円規模の役者なんですよ)、「少女邂逅」「街の上で」等のK'sシネマやミニシアター界隈からここまでのし上がり日本の若手監督には到底引き出せなかったポテンシャルを発揮する穂志もえか、等々女性陣のハリウッドでの大活躍はとても喜ばしい。

個人的にMVPは浅野忠信で、圧倒的に人間臭くて右往左往するオイシイ役を、他の役者の時代劇芝居とは違う独自の芝居で堂々生き抜いた浅野さんの可笑しくて哀しい芝居には最高にシビれた。流石です。

今作が日本の俳優の海外進出の第一歩になれば良いと思う。
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