荒野の狼

SHOGUN 将軍の荒野の狼のレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
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真田広之は、『麻雀放浪記』から一貫して中身に変化(成長)が見られない。役者のオーラがないのは、多分本人の一癖(ひとくせ)も二癖も「無い(笑)」、誠実で真面目な性格から来るのではないかと思う。俳優として人間的に全く問題がないというのは欠陥である。ワルである必要はないが、ミステリアスな部分を感じさせない人格は見ていて面白みがない、まして舞台においておや。正直者というのは概して鈍い。
行動や気性に底なしの恐ろしさをそのボディから発散させてこその、多くを従える将軍というカリスマ性。観客の鑑賞眼を受け止めてくれる存在感。本人もわかっているので、それなりの力みを見せるがそれがかえって痛々しい。時代劇の演者にとって最も必要なのは、その役にあるべき「らしさ」なんである。つまり真田は将軍「らしさ」を演じきれていないのだ。多分80歳になっても変わらぬだろう。浅野忠信?百姓がカブトを被った感じはよく出ている。
本編はまだ見ていないが、見るつもりもないので、幾つかのトレーラーを見ての、インチキレビューである。日本文化などろくに知らぬ日本のガキとアメ公が騒いでいるだけじゃないの?
荒野の狼

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