Charlie

SHOGUN 将軍のCharlieのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.0
GOT以来のヒットとの呼び声高いドラマシリーズ。よく出来ている作品です。エミー獲得なるか今から既に楽しみです。

日本人が辟易としている「日本をろくに知らない外国人が勝手に思い描いている日本」ではなく、日本を勉強してその時代の日本を描こうとしている姿勢が伝わります。

アンドリュー・ガーフィールド主演の「沈黙-サイレンス-」という映画で描いていた日本に近いものがありますが、本シリーズはポルトガル人だけではなく、スペイン人、イギリス人が出てきますし、宣教師にフォーカスしているわけではなく、航海士のイギリス人が目にする日本と、日本を騙しているスペインやポルトガル、という関係の中で物語が進みます。

1話目はしっかり視聴者をつかむためか、なかなか残酷な殺し方のシーンが入っていたり、濡れ場的なシーンなども少し入っています。浅野忠信…笑える。まさか第10話まで、浅野さんがあんなに活躍(?)するとは(笑)

虎永役の真田さんはもちろんですが、二階堂ふみさんはやはりさすがですね。こういう国際的な作品にしっかりキャスティングされて本物だなぁとつくづく感じます。個人的には穂志もえかさんが美しくて驚きました。

制作にも関わる真田さんは竹竿を振る音と真剣を振る音の違いなどにもこだわったといい、確かに作品の中の音は衣擦れの音などまでとてもこだわった和の音になっています。

10話の終わり方には賛否ありそうです。
語りではなく描いて見せて欲しかった一方で、そもそも「戦乱を終わらせ平和をもたらす」が虎永の夢ならば、石堂との一戦は描かないほうが「戦わずして勝つ」が際立つのかも?など、いろいろ考えました。

ちなみに、ジョン役のコスモの目が深い青で美しい。そしてカタコトの日本語が可愛い。最後まで役柄の按針も可愛い感じの人でしたね。
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