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SHOGUN 将軍のSGRのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
5.0
時代劇には全く興味ない、言葉もよくわからない、切腹とか古いしきたりには全く共感できない…それでも全話感情を揺さぶられた。現代のグローバルな価値観とは正反対の世界を描きながら世界中で視聴者を虜にするのも納得の傑作。それは演技の力であり、細部まで作り込まれた美術や映像の力であり、「生と死」という普遍的なテーマ、本物の"感情"が描かれている脚本の力。正直「これどういうこと?」とか「そこまでする必要ある?」と腑に落ちないところが多々あるけど、そんな物は押し切る程の力。最終話で最終的に"通訳"が必要なくなるのが正にこのドラマを体現していると思った。

日本人キャストは全員素晴らしかったけど、個人的には按針役のコスモ・ジャービスがとにかくチャーミングで大好きだった。そして最終回は泣いた。最初の方は重要じゃないと思った主要キャラクターも全員に見せ場がある大円団。8話と9話が「動』の神回だった分、静かな最終話は意外だったけど、美しい完璧な終わり方でした。

唯一個人的に減点ポイントだったのは、事前に雨季のバンクーバーで撮影した事を知っていたので、雨や曇りのシーンが多くて日本よりもバンクーバーを感じてしまったところ。。
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