みつ

SHOGUN 将軍のみつのネタバレレビュー・内容・結末

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

真田さんがハリウッドのまちがった日本像を正すという意気込みで作られたと聞いていたので見ないわけにはいかぬと見てみた。
歴史が苦手で頭もそんなによくない自分に分かるかちょっとだけ不安もあったけど、丁寧に描いてくれてたおかげで虎長様の先の読めない知略のすごさと恐ろしさを毎週楽しみに仕事やっつけてた。

日本人だけでなく按針や他のキリシタンの人が登場してたのは単にハリウッド制作だからってのもあると思うけど、どちらかというと今の感覚に近いのがそういう方たちだから、日本人から見ても当時の日本の感覚って違うな、、、と投影させられる役割も担ってたと思う。それが物語に自然に馴染んでたからすごい。
その今と違う日本人の感覚、、、覚悟って言葉や行動が何度も出てきてて、どれも本当に命懸けなのが一見恐ろしい。恐ろしいのに、なぜか惹かれる美しさもある。老若男女も身分も関係なく、だれもがその感覚を持っていたな、、、
按針からすれば理解に苦しむところだったと思うし、按針を通して僕もえ、、、っと思ったけど、それでもなにかただ恐ろしいとは思わせないものがあった。

アンナ・サワイさんの鞠子様が凛としてかっこよくて美しくて目が釘付けやった、、、
按針との関係が気になってたけどまさかあんな最期を迎えるなんて、、、そこにも"覚悟"が隠されてて、もう、、、一番のヒーローやった。
とても素敵な女優さんだと思うから今後ますます活躍して欲しい!

浅野忠信さんのヤブシゲもいいキャラやった!
ずる賢くて、でも虎長様に全部読まれるくらいに単純で、ぶっきらぼうな裏切り者なのにどこか忠義を持ってそうにも見えて、不思議でなんか憎めない感じが良かった。
最後の鞠子様の件でいないナマズを捕まえるシーンで、この人も人の心があったんやな、、って。

虎長様の計略は自分以外の人の命を犠牲にすることで成り立つものがあって、正直そこが好きにはなれない。なれないけど、なんだかそこにも一般庶民の僕には分からない覚悟がありそうにも見えて嫌いにもなれない。とにかく真田広之さんはかっこいい、、、

幸運にも最終2話上映会に行けて、脚本には晴れって書かれてるシーンの撮影日が雨ならキャンセルになりそうなところ、お構いなしに撮影をしたというお話を聞けた。
なんだかそこに、妙に自然を感じる絵作りの秘密がありそうに感じる、、、??

思い返したらあれもこれもとなりそう、、、庭師の人とか、、、ドラマあんまり周回することないけどこれはしばらくたってからまた見返そうかな?
みつ

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