地底獣国

SHOGUN 将軍の地底獣国のネタバレレビュー・内容・結末

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

今回思いつきで非常に面倒かつ、不正確な構文でのレビューとなりますがどうかご容赦ください。



なんと、関ヶ原合戦シーンは無しでござりまするか⁉︎まあ原作も合戦前で終わっておったという事情もござりますし、クオリティを保ちつつ合戦を行うとなると予算倍以上に膨れ上がったでござろうからやむなきか…

それはさておき、以前高橋ヨシキ氏が指摘されたように武家社会の描き方はまさにクリンゴン帝国の如しで、そのあたりはやはり欧米人目線ではござりましたが、翻って日本人は昔の騎士道をどれぐらい分かっておるのかと問われれば返す言葉もござらんし、日本で作られる時代劇とてそれほど正確を期しているわけでもござりますまいて。

その様な事はさて置き、やはり宮廷陰謀劇のバリエーションとしてまっこと面白うござったし、ここまでのものを作り上げるのに真田氏が如何程の労苦を重ねられてきたかと思うと実に感慨深く候。

その真田氏演じる吉井虎長公については実のところあまり書くことがござらん。勿論、「カッコよくて凄み、恐ろしさもある」魅力的なキャラではござりまするが。

やはり自分にとって本作の白眉は藪重殿!どちらに付くべきか決めかね、悩み、狼狽え、困り果てる、あのような弱さを曝け出しまくってるキャラにシンパシーを抱かずにはおれませなんだ。虚ろなまなこで居る筈のないナマズを捕らえようとする場面など最高で、どうにか生き延びて欲しい人物でござったなあ。

他にも鞠子殿を演じたアンナ・サワイの、「モナーク」の時とは大違いの存在感も、同じくモナーク組の平岳大の微妙な小物感も、二階堂ふみのボスキャラ感も実に良き味わいでござりました。

今のところ製作陣は消極的な模様なれど、叶うことなら予算増額、エピソード数削減のうえで大坂の陣を描いたシーズン2を作っていただきたいとの望みを書き留め、本作のレビューはこれにて終わりにしとうござりまする。
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